養鶏プロジェクトの天敵!

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写真1:「今日も私のニワトリたちは元気かしら?」。鶏小屋をのぞき込む女性グループのメンバー

 

キリマンジャロ山の2つの女性グループで実施している養鶏プロジェクト。それぞれ順調に飼養数を増やしていますが、悩みの種は盗難と捕食動物の存在。ニワトリ泥棒は村の警戒呼びかけで一時減ったものの、未だにたまに出没します。小屋に鍵をかけても、家人の不在時に壊して侵入し盗んでいきます。何で鶏が騒がないのか不思議なのですが、「やつらはそんなヘマしやしないよ」と村人たちは言います。対策は犬を飼うのが一番なのですが、家人が犬嫌いだったりする家があって、そういう家ではなかなか対策が打てません。もしくは堅牢な鶏小屋を建てるかなのですが、これはそれぞれの村人たちの家計事情によって左右されてしまいます。

 

写真2

写真3


写真2、3: 鶏小屋の形態も、メンバーの家計事情でいろいろ

 

そしてもう一つの捕食動物ですが、これはラーテルで、とにかく凶暴です。夜行性で直接目にすることはめったにないのですが、鶏小屋に侵入すると片っ端から襲います。しかも獲物を全部食べるわけでもなく、首だけ噛みちぎって胴体はそのまま残しておくなど、明らかに殺すだけが目的と思える場合もあります。

写真4: ラーテル(出典:wikipedia)

 

このラーテルは、英名のハニーバジャーの通り、ハチミツが大好物で、当会の養蜂プロジェクトが被害に遭ったこともあり、本当にタチが悪いです。同じ白黒のツートンカラーでも、キリマンジャロ山に暮している村人たち(チャガ民族)が”森の象徴”として尊んでいる黒白コロブスモンキーとはえらい違い、でしょうか。でも、同じ森に暮す動物たちとして、仲良く折り合いをつけていくしかなく、金網を支援しようと考えています。

 

写真5: キリマンジャロ山の”森の象徴”黒白コロブスモンキー(出典:wikipedia)

 

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黒白コロブスモンキーやラーテルが暮すキリマンジャロ山の森。その森がいま、国立公園に取り込まれた故に危機にさらされています。国立公園が、森の守護者であった村人たちを追い出してしまったからです。「国立公園が森を壊す」。そんな矛盾した政策を改めていくため、当会はいまクラウドファンディングによるプロジェクトの実現に挑戦しています。

プロジェクト実現のため、ぜひ多くの皆様のご理解、ご支援を賜れますよう、なにとぞお願い申し上げます!

●クラウドファンディング・プロジェクトページ→ こちら

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