Foyeni女性グループのメンバー
キリマンジャロ山麓のテマ村でカンガバッグ製作に取り組んでいるFoyeni女性グループのみなさんと久しぶりにミーティングを開催しました。
タンザニアは7~8月に新型コロナウィルスの第4波に襲われ、村でも連日のように葬式が行われていました。このためFoyeni女性グループもミーティングや活動を一旦中止せざるを得なくなっていました。9月に入ると第4波もようやく収まりはじめ、今週久しぶりにママさんたちとミーティングを開催しました。
参加してくれたのはグループメンバー14名のうち8名。この日も葬式が重なった中での開催だったので、みなさんよく集まってくれたなと思います。
ミーティングではママさんたちから近況報告をしてもらいましたが、お葬式と病気の話が延々と続くような状況で、7、8月の酷かった状況をあらためて実感させられました。その一方、タンザニアでは8月初旬からワクチン接種が始まりましたが、ママさんたちに接種を済ませたかを尋ねると全員「No」。「ワクチンは信用できない」、「ショウガやレモンを食べていれば大丈夫」といった意見が多く、接種を考えているメンバーはわずか1名だけでした。
活動については10月から再開することにしましたが、カンガバッグ製作についてはイベントでの販売が中心の日本からの発注が途切れているため、当面は着手できそうもありません。したがってミシンでの作業はメンバーが個人的に作る服などに限られてきそうです。一般的な服など地元向けに作るにしても、中国から入ってくる安価な中古衣料品に対抗するのはなかなか容易でありません。現状では手直しなどに限定されてしまっています。コロナの影響で中断してしまっている、町の土産物店などにバッグを卸すルートの開拓を再開できると良いのですが、それも観光客が戻ってこないとどうにもなりません。
このように状況はそれほど良くないのですが、活動が再開できるようにはなってきました。日本でも各地でのイベントが開催されるようになれば、発注の再開もできるでしょう。少しは先が見通せるようになってきたことを今は前向きに考えたいと思います。