期待の新型養蜂箱を製作中
キリマンジャロ山での養蜂は、長く害虫(small have beetle)に苦しめられています。これまでに様々な侵入防止策、捕獲策などを講じてきましたが、どれも突破されていまい、いまのところ良い結果を得るに至っていません。
現在新たな侵入防止構造を持つ新型のトップバー養蜂箱を導入し、経過を観察しているところです。とはいっても、キリマンジャロ山では大雨季の雨が例年より大分長引いたことに加え、寒さが厳しく、ミツバチの活性が低いままです。設置した新型養蜂箱でもまだ営巣が始まっておらず、これから気温が上がってくるのを待つしかありません。果たして害虫との戦いに終止符を打つものとなってくれるか、期待と不安がないまぜになった気持ちで結果を見守っています。
今年のキリマンジャロは寒い!→https://www.instagram.com/p/DNmvp-hzHV8/?hl=ja
現場に投入された新型トップバー養蜂箱
当会は今後キリマンジャロ山で多くの村々と協力しながら、養蜂への取り組みを強化していくことにしています。そのためにも害虫対策に何としても目途を立てなければならないのですが、その一方で、ただ養蜂箱を設置していけば良いということにはなりません。
キリマンジャロ山では古くから養蜂も行われていましたが、どちらかというと儀式用のハチミツを得るためだったり薬用だったりと、細々としたものでした。これを今後はある程度まとまった量をコンスタントに収穫できるようにし、山麓住民の収入向上に繋げていきたいと考えています。
そのためには養蜂箱の設置以上に、ミツバチにとって棲みやすい環境を整えていく必要があります。当会はこのためにキリマンジャロ山で「みつばちの森」づくりに取り組むことにしています。幸いキリマンジャロ山には、花を咲かせると良い密を出す蜜源樹が多種類あり、これを村々と協力して植林していくことにしています。早生種では3年目くらいから花を咲かせ始めますが、5年から10年くらいを見ておく必要があるでしょう。
「みつばちの森」用の苗木を育てるため採集してきた蜜源樹の一つCroton Macrostachys(トウダイグサ科)の種。
先週は来年大雨季に「ミツバチの森」づくりに取り組む3村を訪問し、植林地調査と村長さんたちとの打ち合わせをしてきました。このうち1村は、他の村から「みつばちの森」とはそんなものかを見に来て学んでもらうためのモデルプロットとしていくことにしています。
さらに今年度は、現場で実際の養蜂を学んでもらうためのモデル養蜂事業地も立ち上げていく予定です。
いまはキリマンジャロ山といえばキリマンジャロコーヒーですが、いつの日か「キリマンジャロ山といえば“みつばちの森”が有名だよね!」と言われるくらいになったら良いなと思っています。そしてそこで採れたハチミツが世界の人々に知られ、山麓の村人たちの生活を豊かにしてくれることを夢い見ています!
多くのみなさまにこの「ミツバチの森づくり」を応援していただければ幸いです!
キリマンジャロ山の森に沿う40村が立ち上げた地域連合体HAKIMAMAのシンボルマーク。そこにもミツバチが描かれています!
「みつばちの森づくり」を応援してください!

タンザニア・ポレポレクラブはキリマンジャロ山の40村と協力して、蜜源樹による「ミツバチの森」づくりに取り組んでいます。「みつばちの森」はキリマンジャロ山の森を豊かにするとともに、養蜂によって山麓住民が収入を生み出せるようにすることを目的としています。100円で1本の蜜源樹の苗木を植えることができ、1万円で最新のトップバー養蜂箱を1箱設置することができます。
多くのみなさまにキリマンジャロ山での「みつばちの森づくり」と養蜂活動をご支援いただければ幸いです。
●ご寄付の方法
・インターネット寄付
「世界遺産キリマンジャロ『みつばちの森』プロジェクト」 → こちら
・新型養蜂箱の支援 → こちら