海外活動養鶏
試験養鶏で飼育されているニワトリ
当会がキリマンジャロ山のテマ村で実施している試験養鶏。そこで飼育していたニワトリが盗まれるという事件が起きました。
家人が寝ていた夜10時過ぎ、賊が鶏小屋に忍び込み、小屋の鍵を壊して雌鶏4羽、雄鶏1羽の計5羽を盗んでいきました。家にいた犬は吠えるし鶏も大騒ぎしましたが、ちょうどその日はご主人が不在で奥さんと2人の女の子がいただけで、怖くて外に出られなかったそう。
最近、村でこうした事件が相次いでいる。ニワトリを盗まれた家がほかに1軒、現金、家財を盗まれた家が3軒。盗みに入るのも夜ばかりでなく、昼間でも日曜礼拝にみんなが出かけているときに侵入するケースもあり、「村の治安が悪くなった」とみんな口にしている。
コロナによる家計への打撃や、昨今の急激な物価上昇でどの家の生活も苦しくなっており、そうした状況が治安の悪化に結びついているように思えます。村人たちは自分たちの村ではない、よそから来た窃盗団の仕業だと言っています。実際、別の事件ではどこかから来た若者2人が盗んだ物を持って逃げるところを取り押さえられ、村事務所にしょっ引かれました(しかし脱走し、結局どこから来た者か確かめることができなかった)。
ニワトリの窃盗もこのような外部の者の仕業なのかもしれません。ただご主人がいないタイミングを狙いすましたように盗みに入っており、村の中で事情を知る誰かが手引きしたのではないか、という村人もいます。
これまで村の中は本当に安全だったのですが、そうした状況も変わりつつあるようです。試験養鶏では小屋の扉を2重にするなど、同じ被害に再び遭わないように手を打つことにしています。