タンザニへの渡航中止を呼びかけ

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タンザニアへの渡航に関し注意喚起をする外務省のホームページ(抜粋)

タンザニアへの渡航に関し注意喚起をする外務省のホームページ(抜粋)

外務省は2021年2月9日付で、新型コロナウィルスの蔓延が懸念されているタンザニアへの渡航を中止するよう注意喚起を発出しました。

以下に同注意喚起の主文部分を掲載します。また、外務省の同注意喚起「タンザニアにおける新型コロナウイルス感染症例の急増に関する注意喚起」へのリンクを文末に掲載してあります。

●タンザニアでは、2020年5月に、突如政府による新型コロナウイルス関連統計の公表が取りやめられました。それ以降の正確な感染実態の把握が困難となり感染拡大の継続が懸念されていますが、本年に入ってから感染拡大が急激に進んでいるとのタンザニアに所在する国際機関や外交団等の報告が続き、変異株の出現も伝えられていること等から、状況の急激な悪化が進行していると考えられます。

●現在、大勢の外国人観光客が訪れているアルーシャ(キリマンジャロ玄関口)や島嶼部ザンジバル等の観光地のみならず、最大都市ダルエスサラーム、首都ドドマ、国境沿いの各地方、小村部においても新型コロナウイルスと考えられる感染症例が確認され、医療機関は既に逼迫しているとされています。

●タンザニア政府は、新型コロナウイルス感染症の存在自体を否定する立場を継続し、ワクチン接種についてもその有効性に疑義を呈しています。タンザニア滞在には最新情報の入手の他、より一層の感染予防対策の徹底に努めてください。渡航を計画されている場合には、中止・延期を含めご検討ください。

【内 容】

1 タンザニア本土においては、新型コロナウイルス感染拡大が始まった2020年4月29日、島嶼部ザンジバルにおいては5月7日を最後に、政府による感染状況に関する統計の公式発表が中断されているため、現在においても感染症例は当時の509件、死亡例21件のまま更新されていません。そのため、感染が継続しているとみられる実態とは大きく異なり、近隣諸国の感染者数と比較した場合、感染症例が少ないために比較的安全な国と誤解されかねない状況にあります。

2 2020年5月半ばには学校等の社会活動が再開され、経済活動重視の観点から一時停止されていた国際線の運行も、14日間の自主隔離措置を伴わずに再開されました。6月には大統領により「神はタンザニアを新型コロナウイルスから救われた」と宣言され、公式な場でウイルスや感染事例の存在を認め難い状況となりました。マスクを着用するタンザニア人を街中で見かけることもありません。

3 現在も政府による新たな統計の公表はなく正確な感染実態の把握は困難な状況が続いていますが、タンザニアに所在する国際機関、外交団や医療機関等からの情報によると、2020年のクリスマス以降、冬の北半球諸国等の感染流行地域から大勢の外国人観光客が殺到し、今年に入ってから感染拡大が急激に進行しているとの報告が続いています。実際に、アルーシャやザンジバルといった観光地のみならず、最大都市ダルエスサラームや首都ドドマ、さらに各地方においても医療機関は既に逼迫、病床は常に満床状態にある様子がうかがわれます。こうした感染拡大を受けて、インターナショナルスクール等の登校禁止措置、各行事の中止・延期も続いています。

4 同国の国際機関や外交団等の報告によれば、現地の一般庶民が多い都市の密集居住地区、市場等商業地区さらに近郊集落でも感染症と疑われる症状で急死する事例が急増しています。政府は新型コロナウイルス感染症による死亡例とはしておらず、新型コロナウイルス感染症との関係も必ずしも明らかではありませんが、国会議員、政府要人、著名キリスト教牧師、人気歌手等の死亡事例の報道も急増しています。また、欧米からの報道等で、タンザニアからの複数の入国者が南ア変異株に感染していたと報じられていることからも、タンザニア国内にも感染力が強いとされる変異株が一定程度流行していることが推察されます。

5 感染予防策を講じるタンザニア人は極めて少数にとどまっています。最近の大統領による発言を踏まえ、政府はワクチン接種についてもその有効性に疑義を呈し否定的であるため、感染拡大が更に進行することが懸念されます。そのため、タンザニアへの渡航を検討されている場合には、中止・延期を含めご検討ください。また、やむを得ず同国への渡航・滞在が必要な場合には、最新情報の入手の他、より一層の感染予防対策の徹底に努めてください。

外務省海外安全ホームページ:
「タンザニアにおける新型コロナウイルス感染症例の急増に関する注意喚起」
→ こちら

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