(写真右)プロジェクトで作成予定の「エデンの森」ステッカー
クラウドファンディングで挑戦をしておりましたプロジェクト「世界遺産に想いの乗った木を植え、人と森、動物たちを守る」が、おかげさまで支援目標額に到達することができました。プロジェクト実現への応援、ご協力をいただきました皆さまに心よりお礼申し上げます。
これからはいよいよプロジェクトの実行に向けて動き始めます。現地では森林を取り囲むすべての村(モシ県、40村)が連携した国立公園内での植林がまもなく実施されます。これまで個々の村が取り組む植林はありましたが、キリマンジャロ山で地域全体が一つになって取り組む植林はかつて前例がないことです。
また、「エデンの森」のシンボルマークをデザインしたステッカーも、森に沿うテマ村、キディア村、モヲ村、リャコンビラ村の村人全員に配布されます。ステッカーはこれらの村以外にも配布され、これから「エデンの森」はキリマンジャロ山を訪れる多くの人々の目に触れていくことになるでしょう。
このプロジェクトで目指しているのは、(1)キリマンジャロ山の森林管理を担う力を持っているのは「地域とその住民」であることをあらためて政府に示していくこと、(2)地域住民がキリマンジャロ山で行われている理不尽な森林管理政策を「世界に訴える」ための持続的機会を創出すること、そして(3)彼らが目指している森、人、動物が共存できる新たな森林管理の実現に繋げていくことです。
今回の植林は、国立公園が拡大されて以来禁じられていた旧ハーフマイル・フォレスト・ストリップでの地域による継続的な植林に、確実に道を開くものとなるでしょう。ステッカーは地域を越え、県議会議員からも配布の要望を受けるなど、地域の問題を発信する有力なツールとして早くも期待が集まっています。
このプロジェクトはキリマンジャロ山での問題解決に向け、キリマンジャロの人々に大きな機会と力を与えてくれるものです。ご支援、ご協力いただいた皆さまに改めてお礼申し上げるとともに、結果に是非ご期待ください!
〔No.49 その他の内容〕
● キリマンジャロ山の国立公園問題を巡る最新状況 ~国立公園内での植林再開~
● 活動の現場から
・植林活動: 雨不足に苦しんだ各村での育苗
「エデンの森」直下に樹高アフリカ一の木 世界で話題に
・生活改善: 改良カマドの状況
・自立支援: 校長先生と有資格教師を増員、TEACA裁縫教室