森に設置されている養蜂筒

昨今、キリマンジャロ山では薬効の高いハチミツが採れるハリナシバチの確保がとても難しくなっています。カウンターパートのテアカもこのハリナシバチ養蜂に取り組んでおり、尽くして群れの確保に努めているのですが、まったく入手できずにいました。この７月にようやく売ってくれる人が見つかり、群れ入りの養蜂筒を３本増設することが出来ました。

テアカの事務所に設置されている養蜂筒

入手難だけに調達コストは非常に高く、今回養蜂筒１本で１０万シリング（約５千円）もしました。これは村人の収入の１ヶ月分にあたり、いかに高額であるかがおわかり頂けるかと思います。

初年度はハチを環境に慣れさせるためあまり収穫は見込めませんが、１本の養蜂筒から平均して年１～１.５リットルの収穫ができます。ハリナシバチのハチミツはその薬効の高さゆえ、普通のミツバチの２倍、１リットル３万シリングで売られています。それでも利益が出るまでに３年ほどかかる計算です。逆に養蜂筒を１０本設置できれば、１ヶ月分以上の所得向上に確実に繋げることができます。ハチミツの値段も相当高いと言えますが、体調を崩したときなどに飲むために、村の中でも高い需要があります。

ハリナシバチのミツの収穫

ハリナシバチは森林性のハチであり、豊かな森こそ彼らの住みよい環境だといえます。ハリナシバチの入手難（＝生息数の減少）は、キリマンジャロ山で減り続ける森林と無関係ではないでしょう。森林減少は気象の変化など様々な影響をもたらしますが、このように村人たちの貴重な収入機会を減じさせ、また健康の維持にも影響を与えています。

******************************************************

●キリマンジャロ山麓で取り組んでいる養蜂プロジェクトへの応援を
　ぜひお願い致します！
　１口１００円からのご寄付が可能です。

　・ネットでのご寄付　→　こちら
　・郵便振替でのご寄付→ 郵便振替口座番号：００１５０－７－７７２５４
　　　　　　　　　　　　　加入者名：　タンザニア・ポレポレクラブ
　※ 郵便振替の場合は、備考欄に「養蜂支援」とご記入ください。

******************************************************