タンザニアの教育政策と裁縫教室

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海外活動裁縫教室

 

テアカ裁縫教室の授業風景

 

昨年9月に念願かなって政府の公認校となったテアカの裁縫教室は、今年1月から公認校としての新学期を迎えました。

この裁縫教室は、家の経済事情などで中学校に行くことのできなかった女の子が手に技術をつけ、自活していけるようにすることを目的としてテアカが運営しているものです。また、環境の授業を組み込むなど、この裁縫教室を卒業した生徒たちが地域の環境保全に高い関心を持ち、そのための活動に取り組んでいけるようにしています。

 

ところが新学期のスタート早々、裁縫教室は壁にぶつかることになりました。教室への入学希望者は例年10人程度なのですが、公認校となり評価が高くなったことから、今回は従来を上回る24名の入学希望者がありました。

 

2年生の授業の様子

 

しかし最終的に入学したのは4名だったのです。これにはいくつか理由がありますが、今回はとくに隣県のアルーシャやその他の州といった遠方からの入学希望者が多数を占めたことが挙げられます。裁縫教室に通うためには教室があるテマ村に2年間移り住む必要がありますが、村でその場所を確保するのは容易ではありません。それでも入学した生徒には、村から600kmも離れたダルエスサラームや、同様に遠いシニヤンガ州からの生徒がいます。

 

今年の新入生です!

 

次に、大統領が大号令をかけた「Elimu bure(教育はタダ)」の政策(実施は2016年から)。これによりそれまで小学校までだった学費の無償化が、公立中学校にまで対象が広がりました。テアカは公認校としてのスタートにあたり、裁縫教室の授業料をこれまでの年間5万シリングから10万シリングにアップしていたため、これがぶつかることになりました。

 

政府が政策に見合う予算をつけない中で実施された教育無償化は、いまタンザニアの教育現場で大問題を引き起こしています。今後どうなるか行方を見守る必要があるでしょう。

 

テアカとしては公認校となり国家試験受験資格を得られたことから、その機会をいかし、まずは良い結果を出していくことだと考えています。それが生徒の確保を大きく後押しすることに繋がるからです。

 

写真:テアカの苗畑で苗木の世話のお手伝いをしている生徒たち

 

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当会は、裁縫教室に通う少女たちを支援するためのご寄付を募っております。1口100円からご寄付いただくことができます(4千円で1人の少女が1年間裁縫教室に通うことができます)。

●ご寄付

 ・ネットでのご寄付 → こちら
 ・郵便振替でのご寄付→ 郵便振替口座番号: 00150-7-77254
             加入者名: タンザニア・ポレポレクラブ

 ※ 郵便振替の場合は、備考欄に「裁縫教室指定」とご記入ください。 

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