海外活動その他
パイプを埋設中の伝統水路
当会が普及に取り組んでいるチャガ民族の伝統水路(キディア伝統水路)ですが、水源近くでカニが猛威をふるい困っています。
伝統水路はキリマンジャロ山の急峻な斜面を縫うようにして築かれていますが、巨岩の下を掘り抜いて水を通したり、U字溝のように丸太を半分にくりぬいたもので谷を渡したりと、水を村まで引いてくるための村の先人達の知恵に感心し、またその苦労に頭が下がる思いがします。
ところが土手を盛って水を流している水源付近で、発生したカニがあちこちに穴を開けてしまう問題が発生し、悩みの種となっています。伝統水路自体は定期的な見回りで補修しながら使うものではあるのですが、発見した穴を塞いではまた別の所に開けられ、といういたちごっこになっており、村人たちもほとほと困っています。
そこで今回、集中的に被害に遭っている場所は、パイプを埋設して水を通すことにしました。セメントで固める案もあったのですが、この場所は斜面が急なところも多く、雨季には土砂の流入で水路が埋まりやすい問題もあったため、パイプを通すことにしたものです。
村ではさっそく埋設作業が進められ、年内中には完了する予定です。
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