Rafikiプロジェクトは村の人々の「森を守りたい」という気持ちを支えることを大きな活動目標とし、毎年1回タンザニアへ渡航して現地の人々と対話し、共に活動を行なっています。Rafikiプロジェクトと村の人々との取り組みが、渡航時だけで終わるのではなく、その後も継続することや、翌年の渡航での取り組みにつなげるため、継続的に現地と連絡を取り合って継続させることが重要だと考えています。
例えば、昨夏の渡航においては森に名前をつけることを提案し、テマ村の村長・村区長、牧師、年長者など村の中心的な立場の人々と座談会を行ない、暫定的に名前と範囲を決定しました。村の人々の間で決められた森の名前の案が座談会で出ただけにならないよう、名前の決定プロセスに沿って滞ることなく村の人々によって進められているか状況を確認し、次の段階においてどのようなサポートができるかを検討し、具体的な活動目的を立てることが大切だと考えています。
そして、3つの小学校を訪問してカルタを配布し、生徒さんたちが森に関する知識や村の人々の自慢を集めたカルタで遊ぶことを通じて、森を大切にしたいという気持ちを持って頂きたいという説明を行ない、先生方からは一定の理解を得ることができました。生徒さんからも先生方からも評価頂いたからこそ生徒さんたちにカルタで継続的に遊んで頂きたく、その確認を取ることで小学校とRafikiプロジェクトとの接点を渡航時以外でも維持していけるものと考えています。
TEACAのリーダーの皆さんのご協力を得て、現地の状況についての連絡を頂いていますが、今春から、現在ドイツより半年の任期でTEACAにボランティアに来ている青年ヤン氏の協力も得られることになりました。現在具体的にお願いしているのは、上記の状況確認のご連絡と、ガイドブック委員会に依頼したガイドブックのスペルミスや追加項目などチェック内容の電子データ化です。ガイドブックのデータは依頼をした1週間の内に送って下さいました。また、私たちRafikiプロジェクトの活動への協力に喜んで取り組んで下さるというメールも頂きました。
任期が半年ということで残り数か月の短い期間にはなりますが、ヤン氏の協力を得ることができ大変心強く、また、海外の若者と共に活動できることは、私たちRafikiプロジェクトにとってすばらしい機会だと考えています。
植林をしているヤンさん