海外活動その他
当会が長く活動しているキリマンジャロ東南山麓にあるテマ村は、同山の標高約1,300m~1,800mに位置している。地形が急峻であるため、山麓に暮らすチャガ民族の伝統自家農園である”Kihamba”も、まるで山肌にへばりつくように存在している。
こうした地形なので、山を下りた低地で栽培されているメイズ(モロコシ)の収穫時などは大変である。荷台付きのバンや4tトラックなどに、横転するのではないかと思われるほどメイズを満載し、山道を登ってくるが、あまりに急なので、車が登れなくなってしまうこともしばしばである。
これが大雨季ともなると、荷物など積んでいなくても、四輪駆動車でさえ身動きが取れなくなる。道はドロドロ&ツルツルで、靴もタイヤもまるでグリップしなくなる。斜めにしたスケートリンクの上を歩いている状態、と思っていただくと、現場の状況にかなり近くなる。
そこで当会では、毎年少しずつ、この村の道に砂利(モラムと呼ばれる溶岩を砕いたもの)を敷く支援を行っている。今回は村の中でももっとも難所となっている道に、トラック7台分の砂利を敷いた(写真)。
現地ではちょうど今が大雨季。”バケツをひっくり返したような”というより、”滝のような”雨が降る。道はあっという間に川のようになるが、砂利を敷き詰めた道はそんな環境でも、車(ただし四輪駆動車)で登り下りできるようになる。
今後もこの支援は継続実施していく予定である。