Rafikiプロジェクト:2013年2月現地渡航調査の目的と実施事項(’13/2)

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海外活動その他

2013年2月6日~3月10日までタンザニアでの現地渡航調査を行います。Rafikiプロジェクトが今渡航で掲げる目的と実施事項についてお知らせいたします。顛末は帰国後報告させて頂きます。

 

◆目 的

 ① Rafikiプロジェクトの各ツールやイベントが村の人々の森を守っていこうという気持ちに繋がるのか、現地で直接人々と話して確認する。

 ② Rafikiプロジェクトの意義や理念、目的に対して理解を得る。

 

◆実施事項

1.座談会

上記目的を達成するため、テマ村の方々20名に集まって頂き2回に分けて座談会を実施いたします。

 

<参加者>

村長(1名)/助役(1名)/村区長(5名)/Faraja(2名)/森に詳しいお年寄り(2名)/水路長(4名)/学校委員会(2名)/教会(2名)/Natiro中学校先生(1名)

 

<第1回座談会>

13:00~14:00 「何故森を守ってきたのか」村人の人々に話をして頂く

14:00~14:30 「テマ村の森は皆さんの努力で守られている」実際のデータを用いながら紹介

14:30~16:00 「継続的に森を守っていくには、心・気持ちが大切」であることを確認・共有

16:00~17:00  RAFIKIプロジェクトで作成している各ツールについて村の人々の意見を聞く

→次回座談会に向け、村の人々が「自分たちでできること」を検討してきてもらう

 

<第2回座談会>

13:00~15:00 (森林保全のため村全体の中で)自分たちにできることは何かを聞く

15:00~15:30 Rafikiプロジェクトで作成している各ツール

 (カルタ、マップ、ガイドブック、ポスター)についての感想を聞く

15:30~16:00 各ツールをどのように使うか、意見を聞く

16:00~17:00 村の人々からツールに関する提案(全く新しいもの等)を聞く

 

2.森林利用調査ポスターの説明

2012年8月の現地渡航で森林利用調査を行いました。森に入る人数、何をどれくらいの重さのものを得ているか、そのものは貨幣換算するといくらになるかの3点をまとめたものです。当初作成したものは表現が堅苦しいものでしたが、「テマ村の森」を擬人化して、森が村の人々に話しかけるような表現に変更しました。今回はポレポレクラブのカウンターパートであるTEACAへの説明を行います。

 

3.カルタを小学校2校へ配布

テマ村の人々が村に内在する自慢(薬草や伝統水路のように、森と関わりが深い特別な財産)の魅力を再発見し、その自慢を好きになることで”森”をもっと好きになれれば、森を守りたいと想う気持ちを再発見するのではないかということで制作したカルタは現在オリモ小学校に配布され、生徒さんたちに遊んでもらっています。今回はオリモ小学校以外の2校へ出向き、このカルタの目的と遊び方の説明と今後小学校同士でのカルタ大会ができないかという相談もさせて頂きます。

 

4.キセレチャ水路のGPS調査

チャガの人々は高度な伝統水路を発達させてきました。現在でもキリマンジャロ山麓に住む人々にとっては人々の日常生活や農業にとって大切なものです。テマ村のキセレチャ水路は全長7.5キロに及ぶ最長の水路で、今回は前回渡航に引き続き下流半分をGPSを用いて調査を行います。

 

ガイドブック表紙2013年2月バージョン

ガイドブック表紙2013年2月バージョン

 

5.ガイドブック掲載内容の情報収集

カルタと同様に村の自慢を集めたガイドブックを制作しましたが、現在の内容はほとんどが植物です。今渡航でも村の伝統に詳しい方々にご協力頂き、植物以外の情報を聞かせて頂きます。(ex.森に関するチャガのことわざ、動物など)また同時に撮影できるものは写真に収めてきます。

 

6.イラストマップ掲載のランドマーク探し

カルタやガイドブックと同様に村の自慢を表現するツールとしてイラストマップの制作を行っています。見やすい地図の作成のため、ランドマークとなるものを掲載したいと考えています。村の人々にお聞きしながら撮影をする予定です。

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