TEACA "タンザニア最優秀環境NGO" に選出される!

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最優秀環境NGOの賞状を手にするTEACAのリーダー。左からチャールズ・ンジャウ氏、アドンカム・ムチャロ氏、アマニ・モシ氏、ジョシュア・ムチャロ氏、エリセ・ムボヤ氏

最優秀環境NGOの賞状を手にするTEACAのリーダー。左からチャールズ・ンジャウ氏、アドンカム・ムチャロ氏、アマニ・モシ氏、ジョシュア・ムチャロ氏、エリセ・ムボヤ氏

TEACAのブースを訪れるキクウェテ大統領

TEACAのブースを訪れるキクウェテ大統領


TEACAがタンザニアの最優秀環境NGOに選出されたことを報じるタンザニアの新聞"Mwananchi"(2012年6月11日)

TEACAがタンザニアの最優秀環境NGOに選出されたことを報じるタンザニアの新聞 “Mwananchi” (2012年6月11日)

 

タンザニアから嬉しいニュースが飛び込んできました。それは、当会が長年活動をともにしてきた現地カウンターパートのTEACA(Tanzania Environmental Action Association)が、環境分野で活動するNGOとして、タンザニアの中で最優秀であるとして、同国の副首相府が実施した活動調査において評価され、表彰されたというものです。これまで20年間にわたって、彼らが地道に重ねてきた努力が評価されたものと思っております。

彼らの取り組み、そして環境分野での取り組みは、決して華やかなものではありません。すぐに成果や結果が現れるものでもありません。目に見える変化だけでなく、人々の考え方や行動に対しても、少しずつ、少しずつ、根気よく働きかけていくことが必要な、本当に忍耐のいる取り組みです。そんな彼らの取り組みがタンザニア政府によって評価されたことを、心から嬉しく思っています。また当会も、TEACAとともに、設立以来”Pole Pole but sure”(ゆっくり、ゆっくり、でも確実に)を理念に掲げ活動に取り組んできましたが、それは決して間違っていなかったとの思いを強くしております。

その一方で、海外から潤沢な資金提供を受け、多くの優秀なスタッフと高い技術をもっているはずの、いわゆる大手NGOは一体何をやっているのか、とのやりきれない思いも同時に感じています。私たちが望んでも到底手に出来ないようなそれらのものを、当たり前のように持っている大手NGOこそ、このような賞も評価も、堂々と、他に圧倒的な差をつけて獲得するのが本来の姿のはずだと思うからです。高い可能性を持ちながら、それを発揮できていないのだとしたら、あまりにも悲しすぎます。

とはいえ、この結果は間違いなく、これまでTEACAが全精力を傾け、注いできた努力と結果に対する、正当な評価だと確信しています。

写真に写っているTEACAのリーダー一人一人の顔は、決して喜びに沸き、はしゃいでいるだけの様子には見えません。彼らのことです、これまで20年間重ねてきた、努力とその重みを噛みしめ、誇りに思うと同時に、もう未来を見つめ、その取り組むべき課題の大きさ、重さをひしひしと感じ、噛みしめているのではないかと思います。大切なのは、賞ではなく、結果を出していくことだと。

いま最重要課題として取り組んでいる国立公園の問題にしても、まさにそびえ立つキリマンジャロ山の絶壁のごとく、目の前に立ちはだかっています。その壁を乗り越え、結果を出していかなければなりません。努力が問われるのは、まだまだこれからです。

私たちタンザニア・ポレポレクラブも、TEACAとともに、これからもいっそう精進し、努力を続けて参りたいと存じます。今後ともTEACA、そしてタンザニア・ポレポレクラブの活動を見守っていただけますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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