今年も子どもたちのスタディツアーを開催しました

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当会では、毎年タンザニアの小学校を対象に「子どもたちのスタディツアー」を開催しています。これまでにタンザニアの工場や動物園、飛行場を見学したり、山の小学校と半乾燥地にある小学校との交流を実施したり、放牧民が暮らす地域に行って環境の違いについて学んだり、そんな機会を提供してきました。

 

ここ数年は、”民族の伝統と文化を学ぶ”をテーマとして、キリマンジャロ山麓の小学校を対象に、彼らの出自民族であるチャガ民族について学ぶツアーを実施しています。今年スタディツアーを実施したのは、キリマンジャロ山の標高約1,500mにあるフォイェニ小学校。

 

訪れたのは、キリマンジャロ山の登山口として知られるマラングーの近くにあるチャガ民族博物館。ここにはチャガ民族の伝統家屋や穀物貯蔵庫、道具、楽器、武器などがたくさん保存、展示されています。そのどれもが、今ではほとんど見ることの出来なくなったものばかり。そして案内役の館長さんが、ユーモアたっぷりに、昔のチャガ民族の暮らしぶりについて話してくれます。子どもたちは知らなかったことばかりなので、もう目をパチクリ。

 

そしてクライマックスは、昔(といってもほんの100年ほど前までのこと)、同じチャガ民族同士やマサイ民族との争いの時に使っていた地下トンネルの見学。タンザニアには普通のトンネルすらないので(洞窟はありますが)、子どもたちにとってはまさに驚異の世界!自分たちのご祖先様が人力で掘って、しかも中には煮炊きする場所など、様々な部屋まであったのですから。

 

タンザニアではキリマンジャロ山に限らず、若い世代からどんどん昔の知恵や伝統が失われています。私たちはこれからも、彼らのような子どもたちが、先人の知恵や自分たち民族の伝統、文化に触れ、学んでいけるようなスタディツアーを続けていきたいと考えています。

 

地下トンネルを見学しているところ

 

 

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