Rafikiプロジェクト:ワークショップの実施(’11/12)

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海外活動その他

Rafikiプロジェクトチームは「村の人たちと共に活動を始める第一歩」を渡航テーマに、7月下旬から8月中旬にかけて、3週間渡航調査を行ってきました。

毎月少しずつ、プロジェクトチームが行ってきた活動についてご報告していますが、第3回目の今回は、村人と行ったワークショップについてご紹介します。

 

ワークショップの様子

ワークショップの様子

 

そもそもワークショップとは、もともと「工房」「作業場」という意味で、さまざまな立場の人々が集まって、自由に意見を出し合い、互いの考えを尊重しながら、意見や提案をまとめ上げていく場であるとされています。 参加者全員による共同作業とでも言いますでしょうか。

今回は、そんなワークショップという方法を用いて、村人と「テマ村にとって大切なもの・自慢なもの」を改めて考えてみました。

Rafikiプロジェクトチームは、”森の重要性に改めて気づく”ための取り組みの一環として、大人向けにワークショップの導入をしています。

 

今回の渡航では、以下3点の目的を持って、ワークショップを行いました。

(1)「村の自慢」は「森」となりうるか、村人が今考えていることを知り、これからのRafikiプロジェクトの方向性を考える

(2) 日本人や権力者・知識のある者に強制されることなく、村人が「テマ村ついて大切に、自慢に思っていること」を知る

(3) 村人が大切に思っていることや、その理由につながりがあり、大切なものを1つ失うとその他のものが成り立たない可能性があり、1つのことを大切にすることで他のものを大切にすることにつながることを知ってもらう

 

ワークショップの流れはいたってシンプルで、

 ① 現地カウンターパートのTEACAの方にファシリテータという進行役を勤めてもら

う。

   村人に男女、年齢、職業に偏りがないように2グループに分かれてもらう。

 ② 日本の例(東京にとって大切なもの)を紹介した上で、ポストイットにそれぞれ「テマ村にとって自慢なもの、大切なもの」とその理由を1つずつ書き出してもらう。

  その後一人ずつグループ内で発表してもらう。

 ③ 互いに出したものを、カテゴリーごとにまとめ、そのカテゴリーに名前をつける。

 ④ ワークショップを通して感じたこと思ったことを発表しあう。

 ⑤ 他のグループに、発表する。

というものです。

 

当日はお葬式と重なってしまい、当初予定していた20名よりも少なくなったものの、16名の村人に参加していただくことが出来ました。

ワークショップ本番を迎える前に、TEACAの方々と改良を加えながら何度も何度もリハーサルを行ったことが功を奏し、参加してくれた村人は、初めての取り組みに少し戸惑いながらも、質問を活発にするなど、積極的に取り組む様子が伺えました。

リハーサルの様子

リハーサルの様子

紹介した日本の例

紹介した日本の例


村人が実際に出してくれた、テマ村にとって自慢に思うもの・大切に思うものは、以下のようなものでした。

・伝統家屋
 →チャガが民族の伝統を守るため

・Kihamba(伝統的農耕システム)
 →穀物をそこで耕すため

・伝統習慣
 →言語は民族の源をはっきりさせるので、勉強するにも、子供に教えるにも重要

・教育
 →様々な地域を知ることが出来る
 →色々なことを知るのを助ける

・水路
 →家畜のために必要だから
 →畑に水をまくため
 →家で使用するための水を得るため

・キリマンジャロ山
 →雨を得るため
 →観光客を得るため

・森
 →水を得るため
 →家畜の飼料(草)を得るため
 →薪を得るため
 →きれいな空気を得るため
 →キリマンジャロ山を守るため
 →土地を肥沃にするため
 →食べ物を得るため
 →伝統の薬を得るため
 →水路を得るため

 

村人が実際に書き出してくれたもの

村人が実際に書き出してくれたもの

チームメンバーを気遣うTEACAスタッフ

チームメンバーを気遣うTEACAスタッフ


他にも多くの意見が出され、村人からも「村にはこんなに多くの自慢があったのだと気づかされた」「たくさんの財産が山にはある。」と感想がよせられるなど、改めて自分たちの村について考える良いきっかけになったようです。

また、Rafikiプロジェクトメンバーとしても、多くの村人たちが森に関心や理解を寄せているということがわかり、これからのプロジェクトの方向性を考える上でよいきっかけになりました。

多くの村人から、「自分では知らなかった村のことを知ることができる。他の村人の意見がとても勉強になる。なので、今後もワークショップを続けてほしい。子どもたちともやりたい。」と意見がだされました。

プロジェクトも3年目に入り、こちら側からお願いして何かをやっていただくだけでなく、村人側からの働きかけで一緒に何かを始める段階に入っていることから、こうした村人と直接関わっていく機会は非常に大事なことであると考えています。

こうした「気づき」の機会を何度も作っていくことで、問題意識を持ち何かしらの行動が自発的に行われることを願って、今後もお題ややり方を工夫しながら、村人たちの「気づき」に繋がる取り組みを継続的に行っていきたいと思います。

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