Rafikiプロジェクトチームは「村の人たちと共に活動を始める第一歩」を渡航テーマに、7月27日から8月16日までの3週間、渡航調査を行ってきました。
数回にわけて、プロジェクトチームが行ってきた活動についてご報告していますが、第2回目の今日は、Natiro中学生との取り組みについてご紹介します。
Natiro中学校・環境クラブの生徒たち
Rafikiプロジェクトでは、キリマンジャロ山麓に暮らす若い世代の人々にとって、自分たちの文化や伝統を学ぶ良いきっかけになればと思い、テマ村ハンドブックの共同作成や作成にあたっての共同調査・調査技術の指導の取り組みを行っています。
テマ村ハンドブックには、伝統の楽器や儀式、古くから伝わる薬草といった、村人がテマ村の自慢としてあげてくれたもの・後世に残したいと思うものを掲載しています。
■テマ村ハンドブック
今回の渡航では、テマ村ハンドブック共同作成の足がかりになればと、テマ村にあるNatiro中学校の環境クラブの生徒たちと下記2点のことを行いました。
(1) 森に詳しいおじいさんと一緒にキリマンジャロの森を歩く(山歩き)
(2) ハンドブック共同作成の依頼と意見交換(中学校でのミーティング)
「山歩き」では、普段森に入ったことない生徒たちが、おじいさんから紹介された伝統水路や薬草、昔家の柱として使われていた木などに、真剣に耳を傾けている様子がうかがえました。
また生徒たちの中には、興味を持った植物をポケットに入れて持ち帰る子や、夢中になってメモを取っている子が見受けられました。
気に入った植物を頭にのせて持ち帰る様子
後日行った、Natiro中学校でのミーティングでも、自分たちが見聞きしたものを担当の先生に詳細に説明していました。
Rafikiプロジェクトチームは、山歩きでの中学生の積極的な姿勢を受け、Rafikiプロジェクトについての説明をした後、テマ村ハンドブック共同作成の依頼をしました。
Natiro中学校では、たくさんの地域から生徒が集まっていることもあり、すべての子がチャガ民族、テマ村出身というわけではありませんでしたが、クラブ活動の一環として担当の先生を含め、協力したいとの回答を得ることができました。Natiro中学校では、年に一回保護者に活動発表する機会があるそうで、その際に成果物の一つとして披露したいとの意見も聞くことができました。
中学生とのミーティングの様子
帰国後、すでに第一回目の調査依頼をしており、共に活動を進める上で大きな第一歩になったのではないかと思っています。まずは「続ける」ことを目標に、調査方法の微調整や、調査範囲の拡大の検討(テマ村だけでなくキリマンジャロ山全体に広げる等)をしながら、慎重にフォローアップをしていくつもりです。
この件に関しては、また進捗状況をご報告できればと思います。
次回は、村人と行ったワークショップについてご紹介いたします!