自然農薬

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TEACAが半乾燥地で普及を進めている省水嚢法。この農法は麻袋を利用して野菜を栽培するが、水の蒸発散を抑えることができるため、野菜栽培が困難な半乾燥地でも野菜を得られるようになる。

 

ただ問題もある。それは虫害である。野菜の極めて乏しい地域で、写真のように密集して野菜を育てるため、すぐに虫(アブラムシ)がやってくる。この虫をどう撃退するかが、かなり悩ましい問題である。手っ取り早い方法は、虫がくる前に野菜に灰をまぶすこと。これである程度防ぐことが出来る。またマリーゴールドを一緒に植えておくと、これも一部の虫には効果がある。

 

しかし初期防除を怠って、ひとたび虫がきてしまうと、これを駆除するのは相当に大変(もちろん化学農薬などは使いませんので)。そこで試し始めたのが、牛乳をスプレーすること。現地ではだいたいどの家でも牛を飼っているので、その牛乳を少しだけ使って、これを霧吹きで野菜にたかっている虫に吹き付ける。すると乾いた牛乳が薄い幕となって虫の気孔を塞ぐため、虫は窒息死してしまう。

 

写真は、省水農法でこの牛乳スプレーを試しているところ。実際にはこの方法はまだ取り組み始めたばかりで、結果は出ていない。というより、このときは次の日に雨が降ってしまい、残念ながら良い結果にはならなかった。

 

牛乳以外にもトウガラシや石けん、タバコを使う方法があり、これからこうしたものも順次試してみたいと思っている。

 

写真:省水農法で作ったスクマウィキに牛乳をスプレーしている様子

 

 

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