【 教育支援 】
1.小学校への文具支援
文具支援は、子どもたちが学ぶ環境と学業意欲の向上をはかり、さらには植林や育苗活動等、普段の努力に対する努力賞としての意味合いもあり、2010年度も継続実施する。
実施対象校は、2010年度同様、小学校4~5校を検討している。ただし予算の制約から、スタディツアー実施校については、支援を見送る可能性がある。
2.子どもたちのスタディツアー支援
昨年度初の試みとして、「自分たちの伝統、文化」をテーマに設定したスタディツアーを実施した。その実施後評価を、対象校であったフォイェニ小学校側と行う。その結果を受けて、2010年度も同じテーマで実施するか、あるいは従来実施してきた環境教育をテーマとしたものに戻すかどうかを決定する。
ただし実施対象校は、フォイェニ小学校に限らず、TEACAと協議のうえ決定することとする。
【 研 修 】
1.民族の知恵と生活文化の伝承に向けて
2009年度に実施した、村人を対象としたスタディツアー(コミュニティベースドツアーの視察)に関しては、自分たちの身の回りにある自然やその資源、森との関わりを再認識していくうえで継続していくことが重要だと考えている。
ただし同じ場所で実施する(=より幅広い村人に、同等の学ぶ機会を提供する)か、さらに新たな知識の吸収に努める(=前年度と同じ村人を対象に、別の場所で実施する)かについては検討の余地がある。
キリマンジャロ州の隣、アルーシャ州で質の高いコミュニティベースドツアーが実施されているとの情報もキャッチしており、2010年度はなるべくその実態把握に努めたいと考えており、スタディツアーの実施はその上での判断としたい。
自らの森林管理に寄せる彼らの自信と誇りは、「私たちは100%グラスルーツだ」と言い切るその言葉に集約されていた。対象となる森林面積や気候、住民の生活体系などが異なることから、キリマンジャロ山の森林管理とSULEDOの実践例をそのまま一律に見ることは出来ない。しかしキリマンジャロ山の村のリーダー、村人たち、そしてそこを管轄する政府の森林部局関係者にとっても、SULEDOでの取り組みには学べることが山ほどあると思われた。
そこで当会では今年度、これらの関係者すべてを対象として、SULEDOプロジェクトへの研修を行う予定である。