海外活動裁縫教室
自分で編んだセーターと帽子を手にする裁縫教室の生徒たち
様々な理由から、中学校への進学の道を閉ざされた村の女の子たちを対象として、TEACAが実施している裁縫コース。このたび2年間のコースを終了した生徒2名が、縫製技術認定資格を得るための国家試験に見事に合格した。
この資格試験は、通常は国立の技術専門学校で学んだ生徒のみが受験するもので、TEACAのようなNGOが運営する裁縫教室の生徒が受験すること自体希であるが、小学校までしか通うことが出来なかった山村の女の子がこの試験を突破したことは、まさに快挙と呼べるものである。
国家資格は、女の子たちがこれから条件の良い職を得ていくために大きな力となってくれるもので、自分たちの家で親の畑作業などを手伝うなどしか道がなかった彼女たちに、自活、自立していくための道を開いてくれるものといえる。
2005年に開校して以来、地道に質の向上を図ってきたTEACAの裁縫教室にとっても、そのレベルが国立技術専門学校に劣らないことを実証したことになり、大いに勇気づけられるものとなった。
今後はTEACA裁縫教室自体を、国立の認定校として格上げできるかも検討していく予定である(ただしこれには生徒の定足数という大きな壁がある)。