事務局日誌: 「キリマンジャロ植林ワークキャンプ」 が開催されました

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2月11日(水)~3月6日(金)にかけて2009年キリマンジャロ植林ワークキャンプが開催されました。 キリマンジャロ山麓テマ村での植林活動をはじめ、 チャガ民族の伝統を訪ねるツアーへの参加など、内容盛りだくさんの24日間でした。

私は事務局でアルバイトを始めてまだ1年足らずですが、 仕事をしている中でタンザニアという国の話・進んでいくプロジェクトの話を聞くうちに、 ぜひ実際に行って村の人に会ってみたいと思い、一参加者としてワークキャンプに参加しました。

今回のワークキャンプでは、参加者18名と多くの村人の協力で、 補植・新規植林地あわせて1102本の苗木を植えることができました。 しかし実際の植林作業は、写真をみて想像していたよりもずっと重労働で、 作業の大部分を村人に助けてもらった感があります。 ポレポレクラブで「30円で1本の苗木が植えられます」(※)とお伝えしていますが、それは苗木の価格であるだけで、 捕植を何度も繰り返し、木が根付くまでの作業を支える金額ではないなと感じました。

 

苗木を運んでくれた子どもたち

苗木を運んでくれた子どもたち

 

また、今回は村人へのコーヒー苗木の接ぎ木講習会に一緒に参加出来る機会があり、 ワークキャンプ参加者も一緒にチャレンジしました! この講習会では、従来品種の苗木に新品種の苗木を接ぐ方法が村人へレクチャーされました。 これは日本でもよく用いられる方法で、挿し木よりも早く・確実に苗木に仕立てることが出来ます。 村中で栽培放棄されているコーヒーの木を多く見かけましたが、 あと何年か後にこの村を訪れたら、きれいな赤い実が村の至る所で見られたらいいなと感じました。

実際に苗木の接ぎ木に挑戦する村人たち

実際に苗木の接ぎ木に挑戦する村人たち


植林活動も、コーヒーの新品種の普及も、私がアルバイトを始めるずっとずっと前から取り組まれていることです。 ここにたどり着くまでに、どれだけ多くの人の努力と根気が必要であったのかなと考えました。 植林の最中にTEACAのリーダーのンジャウさんに「ポレポレクラブはどういう存在ですか?」と質問をしたところ、 「私たちの生活を長い間一生懸命に考えてくれる、大切な友人のような存在です」と言われました。 どのプロジェクトにも見られるように、一緒に頭を抱えて考え、実行し、失敗しても改善して続けていくことが 何よりも大切なことなのだなと実感できました。

最後に、参加者のみなさん、お疲れ様でした。 また受け入れに際し沢山のご協力をいただいたテマ村のみなさん、本当にありがとうございました。

(※)これまでは苗木1本15円としておりましたが、昨年から現地の物価が急激に高騰しており、現在30円が現地での実勢の単価になっております。

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