小学校への牛乳配布を実施

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学校に配布されている牛乳

学校に配布されている牛乳

お昼に牛乳を飲んでいるオリモ小学校の子どもたち

お昼に牛乳を飲んでいるオリモ小学校の子どもたち


タンザニア・ポレポレクラブでは、村人の健康、保健分野での支援事業として、キリマンジャロ山麓テマ村のナティロ診療所に対する薬剤支援及び施設改修、水洗トイレ建設などに取り組んできた。

これまでの支援により、診療所の充実にある程度目処がついてきたため、さらに村人の健康面での取り組みとして、小学校児童に対する牛乳配布に取り組むこととした。対象とするのは同じテマ村にあるオリモ小学校(生徒数300名)。

村ではこれまで現金収入の柱であったコーヒー栽培を、価格低迷から多くの村人たちが放棄した結果、生活が苦しくなる村人たちが増えている。学校給食は親からのメイズ(白トウモロコシ)や豆の物納によって支えられている面があるが、最近それが出来ない親が見られるようになった。村人たちの集会でも、このままでは給食に使う豆の量を減らさざるを得ないなどが、議論されるようになってきている。

この背景には、ここ数年の天候不順でメイズが不作であることも響いており、作況が回復すれば状況は緩和の方向に向かう可能性もある。

しかし当面の間、子どもたちの栄養面での不足を補うため、牛乳配布に取り組むことを決定した。メイズの配布も考えられるが、かえって学校へ物納しなくて良いという親の考えを助長してしまう可能性があり、現段階ではすべきではないと判断した。

またこの牛乳配布事業は、オリモ小学校から山をくだり、10kmほど離れたところにあるキリスト教会が、牛乳精製の事業を始めたことから可能となったものである。

牛乳は週2回、お昼の時間に全校生徒に配布されているが、子どもたちには学校に来る楽しみの一つとなっている。継続事業とするかどうかは、メイズの作況などを考慮しながら判断することとしている。

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