海外活動森林保全
キリマンジャロ州モシ県の降雨量
雨量回復が期待された2007年は、結局再度の降雨不足の年となってしまった。上のグラフは、キリマンジャロ山の麓にあるモシの町の降雨量推移(’07年は11月現在)である。タンザニアでは、2003年~2005年にかけて、3年連続して雨量不足に見舞われたが、2007年はそれに匹敵する少なさである。モシ県ではそれでも一番ひどかった2005年を上回ったが、私たちが植林に取り組んでいるキリマンジャロ山のテマ村では、その2005年を下回る結果となった。
このため各地の苗畑グループでも育苗に苦労している。水不足から発芽不良を招いており、今年度の計画である約25万本の苗木生産の達成は、相当困難な状況となりつつある。
小学校の苗畑でも、学校の休暇中も子どもたちが学校に出てきて、苗木に水をあげている(写真下)。ただこれも、頼みの水源が涸れてしまうと枯れていく苗木を前になす術がなくなってしまう。
苗畑で苗木に水をやる子どもたち(フンブフ小学校)
逆に小雨期植林(11月~12月)を目指して育てていた苗木は、植えることが出来ずに苗畑で虚しく徒長苗(ヒョロヒョロと伸びてしまった苗)となってしまう。
こうした状況から、TEACAではキリマンジャロ山麓テマ村のオリモ小学校苗畑と、キディア村のキディア女性グループ苗畑に対して、水の枯渇に備え、それぞれ500リットルと1000リットルの給水タンクを設置した。