キリマンジャロ山で土砂崩れ頻発

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オールドモシでの土砂崩れ

オールドモシでの土砂崩れ

 

昨年のタンザニアは数年ぶりに雨量が戻り、ほっとしていたのもつかの間、今年の雨量は再び失速してしまった。大雨期真っ最中の5月現在までの最新の雨量ベースで、2年前に全土的な渇水に見舞われた時と変わらぬ少なさである。

 ところがそこに飛び込んできたのが、「キリマンジャロ山で土砂崩れ頻発」のニュース。これは、雨量に地域的な差があることに起因している。私たちがキリマンジャロ山で取り組んでいる最大の植林地であるオールドモシでも、6月に大規模な土砂崩れが発生、植えた苗木ごと斜面が滑落した。(写真)

幸い人命にかかわることはなかったが、カウンターパートTEACAの活動拠点テマ村では、道路が寸断される事態となっている。麓のMagereza苗畑では、数千本の苗木が鉄砲水で一瞬のうちに流されてしまった。これまで一生懸命に植えてきてやっと育ってきた苗木が、斜面ごとごっそり流されてしまい村人たちもショックを隠せない。

森を失い、丸裸になった尾根では、土砂崩れによって人命、家財が失われることがこれまでにもあった。現地では自衛隊の出動も、ボランティアの助けもない。植林の必要性をますます認識した村人たちは、崩れた斜面への植林をすでに始めている。彼らの士気が萎えてしまわないように、できる限りの手厚いフォローをしていきたい。

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