事務局日誌: 人類は自らの未来を見いだせるか?

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先日ニュースで、米セントルイス大の研究チームが、米政府の生物テロ対策研究の一環として、ワクチンが効かない猛毒の「スーパーウイルス」を遺伝子操作で作り出したことが明らかにされた。今回の手法を天然痘ウイルスに応用すれば、ワクチンが効かない生物兵器を作り出せる可能性があるという。(11/3読売新聞)

同じ米国発で、「重要な遺伝子のDNA塩基配列が、ヒトとチンパンジーの比較で99.4%も一致したことから、『チンパンジーはヒト属』と米教授らが提唱している」というニュース(5/20)もあった。

同じ種で大量に殺し合う獰猛なヒト族に入れられては、チンパンジーが迷惑ではないかと話題を呼んだ。

なんともやるせないニュースである。自らの存在、所業に恐怖しなければならない地球上の生物は、唯一人間だけである。人類を滅亡に追いやるとしたら、それは天変地異でもエイリアンでもなく、人類自身なのだと、寒々と実感させるニュースであった。

アフリカを含む世界中の国々で、多くの人々がHIV/AIDS(エイズ)と向き合い、命を紡ぐ闘いをしている。自分たちの未来を守るため、今日の農作業を休んでまで、木を植えている人々がいる。

先の研究は、年間約18億ドル(約1900億円)もの巨費を投じて行われているという。

人類が向き合うべきは、自らが産み出し、恐怖するウイルスではないはずだ。

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