事務局日誌: 待望の雨

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旱魃警報まで出されていたタンザニア各地で、待望の大雨期の大雨が降っている。穀倉地帯であるイリンガ、ムベヤはそれでも平年以下との情報だが、これで一息つけるのではないかと期待している。TEACAによる大雨期植林にも、これで弾みがつくだろう。

一方、隣国ケニア(エチオピアも)では、4月下旬から降り始めた大雨で各地で洪水の被害が出ている(4月の降水量は例年の2~9倍に達する)。とくにニャンザ州、ウエスタン州、リフトバレー州および東部タナ川流域の被害が大きく、洪水による避難民総数は6万人にものぼるという。日本政府もこの状況に対し、緊急援助物資の供与と災害復旧のための緊急無償資金協力を決定した。

アフリカは広い。東アフリカのタンザニアとケニアの2カ国を足しただけで、国土面積は日本の4倍にもなる。どこかで雨不足による旱魃が伝えられれば、どこかで大雨による洪水被害が伝えられる。共通しているのは「大豊作」、「順風満帆」といったニュースがあまり聞かれないことだ。

こうしたプラスの情報は、確かにニュース性に乏しいということはあるかも知れないが、せめて“No news is good news”(便りのないのがよい便り)であるなら良いがと思う。もっとも大豊作になったらなったで、今度は価格の暴落に農民たちは悩まされるのであるが・・・。

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