2/10~3/3の日程で行われた、キリマンジャロ植林ワークキャンプが無事終了しました。参加した27名全員元気に帰ってきました。
今年は初日こそ多少の雨に恵まれましたが、後半はそれこそピーカンの晴天続きで、私たち日本人はいささかバテ気味だったかも?
現地では整地された植林地にいきなり木を植えるわけではありません。いったん大規模に森林を失ってしまうと、現地では日本のように自然の回復力だけで森林が再生することはありません。裸地化した土地は雑草やブッシュに覆われるか、乾燥地では砂漠のようになってしまいます。
植林ワークでは、まずこうした雑草や小灌木の刈り払い作業→地拵え作業→メジャリング(測量)作業→植え穴掘り作業を行い、最後にやっと植林にたどりつきます(そのあとも灌水作業があります)。できるだけ普段から村人たちが取り組んでいる植林の手順をきちんと踏むようにしたいと考えるからです。出発前の準備会で一通りの説明は受けているものの、実際にやってみると、村人たちの自分たちの村を守るための努力が並大抵のことでないことが骨身にしみて実感されます。
植林地であるレカラは、キリマンジャロ山の標高約1,700mにあり、今年で4年目になります。プロットにより生長や活着率にも差がありますが、場所によってはすでに樹高4mを超え、そこではその木陰での下草刈り、補植作業になります。「大きくなったなあ」と感慨深いものがあります。
また今年は例年以上に多くの村から村人たちが参加したのも特徴でした。期間中ののべ参加者数は500人を超えました。
村人たちによる植林作業は、ワークキャンプのあとも続けられています。今日3月10日も、ワークキャンプ中に完了することの出来なかった新規プロットで村人たちは植林に汗を流しています。
もうじき待ちに待った大雨期。植林はこれから本番を迎えます。