事務局日誌: タンザニアからの便り

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「キボリロニで明かす夜」
 
TEACAの車の状態がいよいよいけなくなってきました。最近ではガソリンを入れる回数より、修理に出す回数の方が多いくらい・・・。TEACAの活動にもかなりの影響が出ています。
 
先日は山を降りる途中で数回エンジンが止まり、何とか町はずれのガレージまで辿り着いたものの(昼)、そこで完全にエンジンが動かなくなる。夜10時まで修理するも、とうとう動かず。夜のため町に行くダラダラ(乗合バス)もすでになく、かといって村にも戻れず、ガレージのあるキボリロニという所で夜を明かすことになる。
 
このキボリロニ、週2回青空市場が開かれる場所なのだが、治安が悪く、村人でも夜は避ける場所である。しかし他に選択肢もなく、やむなく宿を探す。
 
市場の一番奥まった所に探し当てた宿は酒場(バー)と兼用で、すでに泥酔して酔い潰れた人、大声でがなりたてるように会話するグループなどの先客がいた。何か夕食代わりにのものでもあるかと思って調理場を覗き込めば、そこらじゅうゴキブリだらけ。調理人はそれを気にとめる様子もなし。しっかり火を通すよう指示して、出されたものはしっかり食べたが・・・。

朝方までディスコよろしく鳴り響くラジオ、間違ってか、それともわざとか、深夜にも関わらず人の部屋に入ってこようとする人たち。部屋のドアには鍵が3つも付いている。さもありなん。窓にガラスはあるが割れていて意味がない。部屋に蚊帳はなし。

キボリロニで明かす夜。

何事も経験である。

(因みに、車は翌朝6時から修理を再開し、お昼に動くようになった―
修理が完了したとは・・・言わない。)

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