気性の荒いアフリカミツバチの内検作業は大変!
テマ村で実施している養蜂は、大雨季直前にハチミツの収穫を行いました。ここではキリマンジャロ山での養蜂普及を目指して新型の養蜂箱を試験導入していますが、その養蜂箱での初採蜜になります。
新型養蜂箱を導入したのは一昨年末ですが、基本的にミツバチの営巣後1年間は採蜜をしません。群れを大きくすることが最優先で、そのために給餌を続けてひたすら群れを育てます。
今回も採蜜はそれほど期待していなかったのですが、昨年末から巣への貯蜜が始まり、2月には採蜜できるほどになりました。タンザニアは2年続きの小雨季(10月~12月)の降雨不足で咲く花も少なかったことから、村人たちも「どこから蜜を集めているんだろう?」と不思議がっていましたが、おそらくユーカリではないかと思っています。養蜂箱を設置している養蜂小屋の近くにはユーカリの巨木が何本かあり、ミツバチたちの羽音も聞こえてくるからです。
どれどれ、ミツはあるかな?
養蜂箱を開けると、巣には蜜がぎっしりと詰まっています。全部収穫してしまいたいところなのですが、すぐに大雨季入りし、その間ハチたちは飛ぶこともできず、巣に蓄えた蜂蜜を食べて飢えを凌がなければなりません。収穫は半分に抑えて、あとはミツバチたちに残してあげました。
ハチミツがぎっしり詰まった蜜蜂の巣
採れたハチミツは全部で8リットル。今年の採蜜はそれほど期待していなかっただけに、予想外にたくさん採れたなと思っています。キリマンジャロ山で採れるハチミツは独特の深く濃い色をしています。ミツバチたちによって十分に水分をとばされたハチミツは、ずっしりと重くとても濃厚な味がします!
キリマンジャロ山での養蜂をぜひ応援してください!
●当会はキリマンジャロ山で蜜源樹植林による「ミツバチの森」づくりに取り組んでいます。山麓住民の生活の安定と森林保全を目指したこの取り組みをぜひ応援してください。100円で1本の蜜源樹の苗木をキリマンジャロ山に植えることができます!
・インターネット寄付 「世界遺産キリマンジャロ『みつばちの森』プロジェクト」
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