建設中の裁縫教室（写真は11月時点）

当会はキリマンジャロ山麓の村で各種の建設プロジェクトに取り組んできました。 ここ最近はテマ村での診療所建設（完工）、現地カウンターパートTEACAの運営する裁縫教室の寄宿舎建設（建設中）、ロレ村幼稚園へのトイレ建設（建設中）。

そのいずれもが、どうしてこうも後から後から問題が起きるのかというくらい問題が起きます。大きなところを挙げると、診療所では政府による設計仕様要求の変更。建設途中で後になって「漏れてた」などと言って加えてくるから現場は大混乱となります。

裁縫教室の寄宿舎建設は、コロナ対策のための政府命令で裁縫教室自体が一時閉鎖となったうえ、労働者を多く集めることも感染拡大防止のため出来なくなり、工事が止まりました。その間に資材価格も労賃もアップし、コストを抑えるために寄宿舎の構造を見直さざるを得なくなりました。

トイレ建設はこれまた政府からドッポン式はＮＧ、水洗式にせよとのお達しがこれも工事も半ばを過ぎてから入り、急遽の仕様変更を余儀なくされました。おまけに大統領選挙を挟んでインターネットや携帯、ＳＮＳが遮断、制限されるなど現地とのやりとりも困難となり、工事進捗の確認にも一苦労する事態に。

政府による後出しジャンケンは本当にいい加減にして欲しいものですが、コロナ感染に配慮しつつ、政府要求にも辛抱強く対応しながら一歩々々工事を進めてきました。おかげさまで寄宿舎は年内に、トイレも来年初めには完成できそうです。ようやく目処がたち、ほっと胸をなで下ろしています。