ロレ村の苗畑で育つ“Beebee tree”の苗木
前回の報告でもお伝えした通り、タンザニアでも新型コロナウィルスの影響のため、多くの村人たちによって取り組まれる今年の大雨季植林(4月~6月)はできない状況になりつつあります。
しかし今年は無理でも、植林の機会は毎年やってきます。そして植林の結果は、毎年毎年努力を重ねることで実現していくものです。今の状況は残念で、悲しいですが、それでキリマンジャロ山の森を回復し、守っていくという目標が影響されるわけではありません。
いま現地でともに活動している村人たちと私たちには、一つの夢があります。それは、キリマンジャロ山に『みつばちの森』をつくることです。森林の回復を図りつつ、同時にミツバチの棲みやすい環境を創出し、養蜂によって植林が村人たちの生計向上にも繋がっていようにしようという欲張りな(?)計画です。
ミツバチの棲みやすい環境づくりは、主にたくさんの蜜を出す蜜源樹の植林によって行います。わたしたちはこの蜜源樹として“Beebee tree”を採用することにしました。これまで育苗した経験のない樹種で、昨年初めてロレ村の苗畑で播種しました。みんなでいつ芽が出るかと楽しみに見守っていました。
“Beebee tree”の種
育苗ポット200個に試験播種し、発芽したのは約40本、発芽率は20%で、これはかなり低いといえます。昨年は8月の播種後、9月から10月にかけてタンザニア全土で大乾季だというのに大豪雨が降り続き、日照不足や水分過多の影響は間違いなくあるでしょうが、あと何年か育苗を繰り返してみないと正確な発芽率は分かりません。
発芽後は今度は虫害をひどく受けることになりました。あれよあれよという間に葉っぱを食い荒らされ、どうなることかとヒヤヒヤしていましたが、何とかしのいでくれ、少しづつ葉も戻ってきました。
苗木の生長もかなりゆっくりで、植林できる大きさになるまでに1年かそれ以上かかりそうです。そして植林してから花を咲かせるまで、さらに6年かかります。長いと思われますか?いえいえ、6年なんてすぐです。私たちがロレ村で村人たちと初めて植林に取り組んだのは2011年。それからもう9年が経ち、当時植えた苗木はもう私たちの背丈の2倍ほどに育っています。
いま木々が育ったその現場を目にできるのですから、10年なんて本当にあっという間なのです。村人たちと、10年後に目の前に広がる『みつばちの森』の話をするのは、とても楽しく、夢があります。
かつて丸裸だったキリマンジャロの尾根に育つ木々
『みつばちの森』づくりでは、他にもやりたいことが沢山あります。それらについてもまたご報告したいと思いますので、お楽しみに!
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