事務局日誌: 日本のスグレモノ

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タンザニアに行かれたことのある方ならきっと納得されると思うのですが、現地にいてよく出くわすのが車の事故。日本でもたまに見かけることもありますが、タンザニアでは道路を走っていると本当に「良く」出くわす場面です。日本に比べ道路事情も悪く、またきちんと整備されていない車も走っていたりしますから、当然事故の危険性は高くなりますが、事故原因のナンバー1は何と言ってもスピードの出し過ぎと無理な運転ではないでしょうか。

とくに悪名高いのは長距離バスで、最近ではまだマシになってきましたが、それでもポレポレ(ゆっくりゆっくり)の国のはずがどうしたことかと思うほどぶっ飛ばしています。某援助関係者は「アレは走る棺桶」と言って、決して乗ってはいけないものの筆頭に挙げておられました。

今回もキリマンジャロ山のマラングーにある村に行く途中、上下線を塞ぐように横転したトラックに遭遇(写真)。この道はキリマンジャロ山の登山口に向かう幹線道路なので、舗装もされ良く整備されているのですが、仕方なく脇道にそれて村に向かうことに。しかし一歩脇道に入れば、そこは車が1台通るのがやっとというデコボコ未舗装の悪路。しかもどの車もみんなその脇道を使おうとするので、すぐに対向車が来て困ったことになります。どうするのかと思って見ていると、みんな勝手に人の家の敷地や畑に車を乗り入れて、相手をやり過ごしています。土埃はもうもう、生け垣や作物はなぎ倒され、住民にとっては本当にとんだ災難です。私達は不思議とみんな先に譲ってくれたので、そうしたことをせずに済んだのですが、感謝したいような、胸が痛いような複雑な思いでした。

 

マラングー村の道中で遭遇した交通事故

マラングー村の道中で遭遇した交通事故

 

何も事故ではなくとも、キリマンジャロ山で活動していて良く思うことがあります。それは、日本の山道には必ずといって良いほど設置されているカーブミラーの存在です。日本に研修で来日したときの現地カウンターパートTEACAのリーダー・ンジャウ氏も、「これはすごい!」とその他のハイテクノロジー以上に感嘆していました。本当にどれほど安全に寄与していることかと、キリマンジャロ山の山道を走っていて毎回のように思います。

もちろん山麓の農村部なのでそれほど車が走っているわけもなく、当会の主力活動地であるテマ村ではほとんど走っていません。それだけにたまに走ってくる車が飛ばしていることも多く、ヒヤリとさせられたことは一度や二度ではありません。また当然道には子どもたちを含め、村の人たちが歩いています。そして間違いなく、これから車はどんどん増えてきます。

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