裁縫教室の国家試験結果出る

  1. TOP
  2. 投稿
  3. 裁縫教室の国家試験結果出る
海外活動裁縫教室

前回のこの欄で、現地カウンターパートのTEACAが少女の自立支援のために運営している裁縫教室の状況について、とくに国家試験(技術認定試験)の合格状況を中心にご報告しました。そしてつい先日、ようやく昨年末に受験した生徒の結果が出ました。

受験した生徒は全部で7名。うち6名が合格の結果でした。ここ2年間は全員が合格できていたのですが、1名が不合格となってしまいました。その一方で、技術試験では初となる最高評価であるAクラスでの合格者(1名)も出て、今回は嬉しくもあり、残念でもあり、という結果でした。

もっとも、筆記試験の弱さは相変わらずで、不合格となってしまった生徒も、技術試験は決して悪くなかったのですが、筆記で落ちてしまいました。良いテキストを手に入れる、カリキュラムで座学の時間割合を増やす等の対策をとる必要があります。

ただ、生徒たちを弁護するつもりでは決してないのですが、かつて筆記試験でこんなことがありました。出された問題の一つに、「電気アイロンを安全に冷やすにはどうしたら良いですか?」という選択問題があり、電気アイロンなど使ったことがなかった生徒たちは、全員が「水をかけて冷やす」に丸を付けてしまったのです。

これにはTEACAのリーダーも私たちも、生徒たちには悪かったのですが、もう爆笑するしかありませんでした。「そりゃそうだよな」、です。

裁縫教室ではこんなところから一つ一つ教えていく必要がありますが、だからといって何も優秀な成績をおさめる必要はありません。国家資格が取れることは彼女たちの就業機会に直結しますから、落ちてしまうのはやはり困りますが、平均点に少しずつ近づけるよう、授業の工夫と改善にコツコツ取り組んでいきたいと思っています。

 

裁縫教室で学ぶ生徒たち

裁縫教室で学ぶ生徒たち

一覧へ