バナナカードによる多様な協力活動が展開

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キマンボさんとバナナカード

(写真1) キマンボさんとバナナカード

村の女性とバナナカード

(写真2) 村の女性とバナナカード


村の資源と技術を生かした収入向上の取り組みとして、2001年から製作に乗り出した手工芸品”バナナカード”。このバナナカードは、テマ村の出身者であるキマンボさん(写真1)がキリマンジャロ山の麓の町モシに構えた民芸品店「Mbokomu Youth Arts Group」と協力して作っています(タンザニア・ポレポレクラブはデザインを担当)。

これまでバナナカードによる収益は、手工芸品製作のための道具の整備に役立てられていました。しかし2007年度からは、図画工作の授業のないタンザニアの小学校で、子どもたちに手工芸品つくりに触れ、学んでもらう授業の実施にも役立てられはじめました。

そして2008年度には、あらたに2つの支援形態が加わりました。一つ目は、これまでの一般的な卸値をベースに決めていた買取価格に対し、品質、納期が遵守された場合には、さらに12.5%のプレミアを付けて買い取ることを決定しました。バナナカード作りは村の女性たち(写真2)が担当しており、このプレミアはそのままこれまで女性たちが得ていた収入に上乗せされることになります。

二つ目は、住宅展示場のイベント企画会社が、企業のCSR活動として、このバナナカードを使った企画を始めたことです。住宅展示場でエコをテーマとしたイベントを開催し、関心を持って参加していただけたお客様には、このバナナカードが配布されます。バナナカードの買取価格には、タンザニアでの植林のためのご寄付が一緒に組み込まれており、お客様に参加していただけた分だけ、植林活動に寄付がされることになり、それが企業にとっての貢献活動になります。お客様には、バナナカードがそのまま植林協力に繋がったことへの証明とお礼になっています。

バナナカードという一つのアイテムが、ここにきて様々な形での現地協力に繋がり、広がりを持ててきていることは、とても嬉しいことです。今後手工芸品製作に取り組む女性たちをさらにバックアップできるような支援に繋げられないかを、検討しているところです。

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