育苗、主力樹種の発芽不良により打撃 (’08/4) ■

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海外活動森林保全

タンザニアにおける2007年度(現地年度ベースでは2008年6月まで)の苗木生産計画は、総数247,582本であるが、これに対して1月末現在での育苗実績は117,302本と、計画比47.4%に留まっている。

これは2007年度の主力育苗樹種であるGrevillea robustaとDovialis caffra(両樹種で育苗計画全体の54.2%を占める)が、調達した種子の発芽不良により、極めて低調な成績となっているためである(両樹種<計画>134,275本→<実績>37,058本)。

Grevillea robustaについては種子はタンザニアのNational Seed Bank(国立の研究機関)から調達したが、同機関での種子の品質管理に問題があり、これが発芽不良に繋がっている。

一方Dovialis caffraについては、種子採集の遅れが播種の遅れに繋がり、そのことが発芽率の低下に繋がったと考えられる。もともと育苗の難しい樹種であるが、同樹種の育苗については種子調達を含め育苗体制を根本的に見直す必要があると思われる。

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