2002年夏 キリマンジャロコーヒースタディーツアー報告


            現地流手作りコーヒー作りにも挑戦


   8月11日から25日にかけての15日間の日程で、キリマンジャロコーヒー
   をテーマとしたタンザニア・ポレポレクラブとして初めてのスタディーツアー
   が開催されました。開催地は私たちが植林活動を行っている、キリマンジャ
   ロ山麓のテマ村です。



    スタディーツアーでコーヒーというテーマを取り上げたのは、それが生業
   として現地の多くの村人たちにとって極めて重要な位置を占めていること、
   タンザニアの基幹産業として、そして南と北というさらに大きな視点を通し
   て、タンザニアや現地の村人たちが置かれている状況をより深く理解する
   ことが出来るからです。また、先進国と呼ばれる国に住んでいる私たち自
   身の関わり方についても、現地の人々と共に考えていけるテーマだと考え
   るからです。
  

栽培を放棄されたコーヒー畑の視察
 現在、コーヒーの世界市場価格
は史上最悪ともいえる低迷に喘い
でおりタンザニアに限らず、その
他の多くの国で、栽培農家の生活
に大打撃を与えています。農家の
生産意欲減退からくる品質低下も
深刻で、キリマンジャロコーヒー
は20年後には壊滅するとさえ言
われています。





    今回のスタディーツアーでは、こうしたコーヒー栽培を取り巻く厳しい状況
   の中で、高品質コーヒー豆の生産を目指して立ち上がった、キリマンジャロ
   山麓の農民グループKIWAKABO TEMA”(メンバー60名)をカウンターパー
   トとして開催しました。(タンザニア・ポレポレクラブはKIWAKBO TEMAの支
   援も行っています)。
    そしてこのコーヒースタディーツアーでは、たんに彼らの取り組みに私たち
   が学ぶだけではなく、事前の勉強会や現地でのフィールド調査を通して、私
   たち自身が考えたことをまとめ、発表会の形で彼らに還元することを、当初
   からの目標としていました。またさらに一歩踏み込んで、今後も私たちが現
   地の人々と共に考え、力を合わせていくためには、何が出来るのかについ
   て考えて考えてみる、その第一歩としていくことも、このスタディーツアーの
   重要な開催趣旨の一つでした。




コーヒー栽培農家への聞き取り調査
 現地でのプログラムは、キリマン
ジャロコーヒーの栽培と栽培農家
の現状理解(→かつては一般的
だった標準レベルの畑と放棄畑
を対象)、木の栽培管理、収穫後
の一次加工プロセス、道具、そし
て高品質豆栽培に向けたKIWA-
KABOの取り組みの実際等につ
いて、現場視察と聞き取り調査
の組み合わせによる、フィールド
ワークを中心に行いました。

    また、各日のフィールドワーク後には、その日のまとめ作業として、毎日
   夕方から夜にかけてミーティングがあります(その他、現地の村人たちと
   同じ方法で生豆から手作りでコーヒーを作ってみるワークショップなど)。
   


    KIWAKABOがやろうとしていることは、高品質豆の生産のために、コーヒー
   栽培の基本を忠実に守るということです。しかし市場自由化に伴う流通構造
   の変化、財政難によって縮小されるばかりの政府の支援体制、そして現在
   の生産者価格など、その基本を守るというがいかに困難なことであるかが、
   フィールドワークを通して浮き彫りになってきます。途中、コーヒー栽培とそ
   の農家の(=村人)の直面するあまりの状況の厳しさに、「だんだん暗くなっ
   てくる・・・」との参加者の声も漏れてきました。それほど、予想を遙かに超え
   て、いまのキリマンジャロコーヒーが直面している現実は厳しいということで
   す。
    それでも、そうした状況に立ち向かい、高品質コーヒー豆の栽培に情熱を
   注いで取り組んでいるKIWAKABOメンバーの姿に、逆に勇気づけられる面
   も多くあったようです。



発表を食い入るように見つめるコーヒ農家たち
 発表会では、まず普段彼らがなか
なか知ることの出来ない日本(=消
費国)のコーヒー事情や、価格構造
を明らかにすることから始めた。そ
してその後に、タンザニアのコーヒ
ー栽培における種々の問題を私た
ちなりに整理し、それらに対するKI-
WAKABOの取り組みとして優れてい
ると思われる点を、その理由ととも
に取り上げ、自分たちの強みとして
さらに徹底、強化していくことを提言。

    最後に、KIWAKABOと政府(発表会には政府から複数の役人も出席)双方
   に対する要望という形でまとめました。発表会に参加していたKIWAKABOの
   メンバーたちの、食い入るように発表を見つめる眼差しに、あらためて彼ら
   の情熱と真剣さを思いました。



コーヒー加工工場。この機械でコーヒーの格付けがされる


    スタディーツアーを積み重ねていく中で、それがお互いに何かの気づき
   のきっかけとなり、将来に向けて共に考え、力を合わせていくための道筋
   に繋がっていけば良いがと願っている。
   


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