2014年 その他事業の活動履歴


 ●2014年  12月  キリマンジャロ山の森の中にある大切な場所
          10月  裁縫教室、再度の認定校登録に向けて
           7月  TEACAにボランティアぞくぞく!?
           5月  オラが村の自慢の森マップ
           3月  裁縫教室、政府認定校登録のための視察を受け入れ
           1月  復旧伝統水路、順調に稼働



■ キリマンジャロ山の森の中にある大切な場所('14/12)■


森を大切に思い地道に守ってきた村人たちの、そうした気持ちと行動を息長く側面から支えていくことを目的に取り組んでいる当会のRafikiプロジェクト。今夏の現地渡航では、村人たちにとっての「森の自慢、大切なもの」に関するアンケート調査をしてきました。

アンケートでは森にある自慢、大切なものを「場所」、「人」、「動物・昆虫」、「植物」、「伝統・文化」、「知恵」、「民族」、「その他」の8つのカテゴリーに分けて調べましたが、そのうち「場所」に関わる回答の結果が出ました。その中にはこれまで知らなかったような森に関する興味深い内容も含まれており、ここではその一つをご紹介したいと思います。


●Muo伝統水路
「かつてムボコム地域の指導者であったキポコ・フォヤが同地を追われた際、モシ地域のマンギ(首長)であったリンディに受け入れられ、建設した水路」

これだけでは何だか分からないと思いますが、ムボコム地域とは、私たちの活動の主力地であるキリマンジャロ山麓の標高約1,700mにあるテマ村を含む一帯で、キポコ・フォヤ氏は、そこで水路建設の高い知識を持っていた技術者として知られていました。しかしその彼がどういうわけかムボコム地域を追い出され(村人たちは「自己中心的な人物だったから」と言っています)、当時隣接するモシ地域で権勢をふるっていたマンギ・リンディに見いだされ、モシ地域の山麓にMuo水路を建設した、というものです。

マンギ・リンディという今から100年以上前に強大な権力をふるっていた歴史上の人物が登場するのも面白く、当然キポコ氏の持っていた高い水路建設技術を買って受け入れ、さらなる権力基盤整備のためにさっそく建設を命じたのでしょう。

そのMuo水路は、キリマンジャロ山に網の目のように張り巡らされている伝統水路の中でも極めつけの長さと複雑さを持ったもので、当会でも調査を行いましたが、よくもまああんな奥地から水を引いてきたものと感嘆してしまいます(森の中にある部分のみで約8kmあります)。

さらにこのMuo水路、もともとはムボコム地域に水を流していた水源を切り替えて引っ張ってきたのですから、追い出されたキポコ氏は恨みを晴らしたり、といったところなのでしょうか。水源を切り替えられたムボコム地域の人たちが困ったことになったのは、言うまでもありません。その結果ムボコム地域の人たちは、もう一つキセレチャ水路という、これもまた目を見張るような高度な技術を用いた伝統水路を作り上げたというオマケまでこのストーリーにはついてきます。

今ではこの両方の水路とも放棄され歴史の影に埋もれようとしていますが、村のお年寄りたちは、自分たちの生活を長く支えてきたこの云われある伝統水路を、森にある自分たちの大切なものとして、後世に残したいと考えているようです。


今は破棄されたMuo水路の踏査調査の模様

Muo水路はこんな大岩も切り砕いて建設されています



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■ 裁縫教室、再度の認定校登録に向けて('14/10)■


家庭の事情などから小学校卒業後進学の機会がなく、ほかに行き場もないことから村の中でも弱い立場に置かれている少女たちを対象として、カウンターパートのTEACA(Tanzania Environmental Action Association)が運営している裁縫教室。

この裁縫教室は2005年から2年間のコースで開始され、縫製技術の習得による少女たちの自活支援を目的として運営されいます。2013年度末までの卒業生は約40人で、卒業時に受験する技術認定国家試験にも殆どの生徒が合格する結果を出しています。また卒業生の中には、現在では他地域で運営されている裁縫教室の教師として活躍している者や、オーダーメードの受注販売で成功を収めた者(写真)などもおり、自立支援事業としての成果を収めています。

ところが2012年に実施さえたタンザニアでの教育訓練制度の変更(Competence Based Education and Training (CBET) の採用)により、それまで国家試験受験資格が認められていた民間認定校(TEACAの裁縫教室もその一つ)はすべて受験資格を失うことになりました。

このため、再度の認定校登録を目指してこれまで機材の充実、教場の整備等を行ってきましたが、有資格(技術資格及び準教員資格)教師の確保が最後のネックとなっていました。有資格教師で山奥の村に来たがる者はおらず、雇用するとなれば相当高額な給与を覚悟しなければなりません。

そこで、有資格教師は雇用するものの期間限定とし、その間に現在資格をもっていない現行の裁縫教室教師を指導してもらうことにしました。有資格教師が揃えば国家試験への道が開けますから、そこで現行の教師に国家試験を受けて貰います。試験に合格すれば、現行の教師を有資格教師として、裁縫教室を継続していけるようになります。長期的にはその方が裁縫教室の持続性を確保できると考えています。

TEACAの裁縫教室が再度の認定を受けるまでにはまだまだ時間がかかりそうですが、タンザニア教育職業訓練省管轄下の職業教育訓練公団VETA(Vocational Education and Training Authority)北部地域コーディネーター・サレンベ氏の協力も仰ぎながら、できる限り来年度から有資格教師を確保できるよう動き始めています。


編み物のオーダーメード受注販売で大成功しているTEACA裁縫教室卒業生のメルシー・キマンボさん。

編み物のオーダーメード受注販売で大成功しているTEACA裁縫教室卒業生のメルシー・キマンボさん。



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■ TEACAにボランティアぞくぞく!?('14/07)■


今年2月から私たちのカウンターパートである現地NGO・TEACA(Tanzania Environmental Action Assosiation)に、ドイツ人ボランティアのヤンさん(写真)が加わってくれています。ヤンさんは植林ワークキャンプにも参加してくれ、また当会が取り組んでいる、村人たちの森を守っていこうという気持ちを側面から支えていくRafiki Projectのお手伝いも快く引き受けていくれ、私たちもとても感謝しています。

そのヤンさんも任期はこの7月中旬まで。これからもっといろいろ一緒に取り組めたら楽しいのにな、と思っていたところなので、少し寂しい気分にもなります。しかしそんなところにTEACAからヤンさんの後任ボランティア(ドイツからの継続派遣)の情報が。今度は1年間の長期ボランティアだとか。たぶん後任の人が来るのだろうなとは思っていたのですが、やはり欧米は層が厚いというか、若者が海外でのボランティア活動に積極的に身を投じられるような機会を設ける制度そのものが充実しているなという思いがしています。ドイツだと徴兵制に変わる選択肢として、という背景もあるようですが。

ところが、その後任のドイツ人のボランティアの方が来る前に、この7月から日本人のボランティアの方も加わってくれることになりました。期間は9月中旬までと短いですが、前半はRafiki Projectを、後半はTEACAの活動を一通り経験してもらい、現場の実態を学んでもらう予定でいます。もちろん学ぶだけでなく、今年度事業計画の一部をフォローアップしてもらうつもりでいます。

TEACAにとっても、様々な関心や得意を持って関わってくださるボランティアを受け入れいていくことは、今後現場での人材育成のための力を付けていくためにも、とても大切なことだと思っています。

植林ワークキャンプは別として、当会は日本人のボランティアを長期で現場に派遣するという体制にはまだまだありません。しかしいずれは、ボランティアというより、現地の人々と息長くチームを組んで、ともに目的に向かって取り組んでいけるようなプログラムを創っていけたらと考えています。


TEACAのリーダーたちと、キリマンジャロ山の国立公園内に広がる裸地を見て回るヤン氏。

TEACAのリーダーたちと、キリマンジャロ山の国立公園内に広がる裸地を見て回るヤン氏。



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■ オラが村の自慢の森マップ('14/05)■


当会のRafikiプロジェクトでは、キリマンジャロ山で長く森を守ってきたテマ村とその近隣の村人たちが、これからも「自分たちの森を守り抜いていく」という強い思いを大切に持ち続けていけるよう、その思いを側面から支えていくための活動に取り組んでいます。

その取り組みの一つに、「オラが村の自慢の森イラストマップ」の作成があります。このマップは、村の人たちが大切に守ってきた森にある、彼らの自慢したいものがたくさん描かれたマップです。たとえばそのマップを手にした村人たちが、自宅を訪れたお客さんに、思わずマップを見せて森の自慢を説明したくなるような、そんなマップです。素敵だと思いませんか?

しかし言うは易しで、実際に作ろうとすると所詮は絵描きには素人の私たち、どう描いたら良いものやら悪戦苦闘しています。

ところでタンザニアに行かれた方で、以下の写真を見て「あー、あれね」と思われる方もたくさんおられると思います。そう、ンゴロンゴロ自然保護区の公園ゲートの建物に飾ってある、クレーターのジオラマです。写真はだいぶ斜めから撮っているので凹凸が分かりづらいですが、森のマップだけでなく、こんなジオラマも出来たら良いなと思ったりしてしまいます。

絵も描けないのに、立体のジオラマなんて。。。という感じでもありますが、3Dプリンターなんてものも出回り始める今の世の中。案外分からないかも!?

 
ンゴロンゴロクレーターのジオラマ

ンゴロンゴロクレーターのジオラマ



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■ 裁縫教室、政府認定校登録のための視察を受け入れ('14/03)■


現地カウンターパートのTEACA(Tanzania Environmetnal Action Association)は、少女の自立支援のために運営している裁縫教室の政府公認校登録へ向けて申請書を提出しました。またそれを受け、タンザニア教育職業訓練省管轄下の職業教育訓練公団VETA(Vocational Education and Training Authority)の北部地域コーディネーター・サレンベ氏による教場視察を受け入れました。

この視察の中で、これまで学んだ生徒のほとんど国家試験に合格するなど、きちんと成果を上げている教室であるとの評価をいただきました。その一方でロックミシンや編み機などの設備にまだかなりの不足があること、また以前VETAに指摘されていた、教師資格の不足についてあらためて指摘を受けました。

不足機材についてはすでにほぼ調達を完了し、そのチェックのために再視察を受けることになっています。しかし教師については、雇用のための財源確保の目処が立っておらず、厳しい状況は変わっていません。VETA側もTEACA裁縫教室の実績は認めており、教師の手配では助力を得られることになっていますが、いずれにしても財源問題の解決なしには動きが取れそうもありません。

2月から3月にかけての現地入りでは、TEACAとこの問題を含む裁縫教室の運営方針について、出来る限り打開策を決めてきたいと考えています。

 
編み物を学んでいるTEACA裁縫教室の2年生

編み物を学んでいるTEACA裁縫教室の2年生




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