植林活動の取り組み状況


 ●2019年
    5月  ようやく始動、大雨季植林
    2月  植林で森は守れるか?
    1月  心配される今年の大雨季

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2019年分はこちら



■ようやく始動、大雨季植林 ('19/05)■


植林地に苗木を運ぶのを手伝う子どもたち

植林地に苗木を運ぶのを手伝う子どもたち


大雨季になってもちっとも雨が降らず、いったん開始したもののその後実施を見送っていた大雨季植林ですが、ここにきてようやく雨が降り始め、各村での植林準備が開始されました。いつもの年よりほぼ一ヶ月遅れになります。

植林地は苗畑から離れた場所にあるため、まず育てた苗木を植林地の近くまで搬出します(写真)。村人や子どもたちが手に手に苗木を持って山を登っていきます。こうして植林地の決められた場所に苗木がどんどん運び込まれます。集められた苗木が持っていかれないように、場合によっては見張りをたてることもあります。




植林は週が明けた月曜日から再開される予定ですが、その後一ヶ月以上にわたって各村で続けられます。今年も昨年に続き、村の上部にある貯水池の堰堤強化、水源及び水域保護のための植林を中心として、約1万5千本の植林に取り組む予定です。

心配なのは降り始めた雨が続いてくれるかですが、こればかりはどうにもなりません。苗木は樹種にもよりますが、育てるのに半年から10ヶ月ほどかかり、ここまで村人たちが大事に育ててきた苗木が無事、計画通り植えられることを願っています。

また今後キリマンジャロ山での植林は、従来の大規模苗畑体制から、小規模分散型の体制に転換を図っていく予定です。たんに苗畑を立ち上げるだけでなく、キリマンジャロ山全体で一つのシステムとしてこれを確立していく必要があり、少なくとも5年はかかるだろうと見込んでいます。

植林と同時並行して、そのための取り組みにも着手していきたいと考えています。


植林地まで遠いため、一時的に植林地に一番近い村人に家に苗木を置かせてもらっています

植林地まで遠いため、一時的に植林地に一番近い村人に家に苗木を置かせてもらっています


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★キリマンジャロ山での「植林」活動をぜひ応援してください!
 当会HPで1口100円(苗木1本分)からご支援いただけます!!
 → こちら
★会員も募集中!!
 ・ネットでのご入会 → こちら
 ・郵便振替でのご寄付→ 郵便振替口座番号: 00150−7−77254
               加入者名: タンザニア・ポレポレクラブ
 ※ 郵便振替の場合は、備考欄に「会費」とご記入ください。

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■植林で森は守れるか? ('19/02)■


森を失ったキリマンジャロ山の尾根で植林に取り組む村人たち

森を失ったキリマンジャロ山の尾根で植林に取り組む村人たち


当会がキリマンジャロ山麓テマ村で実施した森林資源利用実態調査によれば、同村において村上部の森から集められている薪の量は、年間約200t〜340tとの結果が出ています。

森林の劣化を招くことなく持続的利用を可能とするためには、この薪に対する需要を安定的に支えられる森(づくり)が必要になります。

植林は薪需要だけを考えて取り組んでいるわけではありませんが、ここでは薪需要に焦点を当て、どの程度の規模の森を想定して植林に取り組む必要があるのかを記してみたいと思います。

植栽する樹種は村人たちにもっとも好まれている多目的樹で、主力植林樹種の一つでもあるGrevillea robusta(ヤマモガシ科)。これを木が成木として十分な大きさになる20年伐期サイクルで、村人たちが持続的に利用可能になることを目指します。

植栽後20年目のGrevilleaの平均樹高を16m、胸高直径を25cmとした場合、幹材積は0.43m3程度と見積もれます。薪としては枝も使えるため、立木1本の総材積量を2割増しとすれば0.52m3ということになります。Grevilleaの材の比重は約0.6であり、このことから最大340t/年の薪需要を賄うためには、約1,090本のGrevilleaが必要となります。さらに20年伐期サイクルなので、合計21,800本の植林が必要であることが分かります。

植林後15年目の植林地

植林後15年目の植林地


現地では通常ヘクタール当たり1,600本の植栽密度で植林していますが、途中間伐により20年後には約1,300本ほどになります。間伐材も薪として普通に利用可能ですが、ここでは対象外とし、21,800本の成木により構成される森を形成するためには約17ヘクタールの面積が必要となります。

キリマンジャロ山には山に暮らす村人たちが利用を許されてきた生活の森「ハーフマイル・フォレスト・ストリップ」が設定されていました。平均的な森の奥行きが「ハーフマイル(約800m)」であったことがその名の由来となっていますが、この奥行きをそのまま使った場合、横幅約210mで植林すれば17ヘクタールの森になります。薪はその中だけで充足できるようになり、それ以外の場所(たとえば原生林)に圧力がかかることもありません。

残念ながらキリマンジャロ山では、人と自然を隔絶する自然保護政策がとられ、ハーフマイル・フォレスト・ストリップは国立公園に編入されてしまいました。しかし国立公園となっても人々の森林資源に対するニーズが消えるわけではありません。村人たちは森に入り続ける以外に選択肢はなく、人と自然を隔絶するという保護政策は破綻してしまっています。

当会はこのようなキリマンジャロ山の現状に対し、人と自然(森林)が調和していくことのできる森林保全、管理の実現を目指していきます。ぜひ多くのみなさまにこの取り組みに関心を持っていただき、またご支援、ご協力をお願いしたいと思っております。


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■心配される今年の大雨季 ('19/01)■


キリマンジャロ山の麓、モシの町の降雨量

キリマンジャロ山の麓、モシの町の降雨量


昨年11月、気象庁が2年ぶりにエルニーニョ現象が発生したことを報じましたが、最新版のエルニーニョ監視速報(1月10日付)によれば、そのエルニーニョ現象が現在も続いているとみられ、今後春にかけても続く可能性が高い(80 %)としています。

エルニーニョは南米ペルー沖や熱帯太平洋地域で海面水温が高くなる現象ですが、その影響は地球の裏側、遠くアフリカにまでおよびます。

2015年にアフリカでは、このエルニーニョ現象により多くの国々で干ばつや大豪雨が発生し、深刻な飢饉、病気の蔓延を招きました。ケニアは大豪雨にみまわれましたが、同国は昨年も大豪雨でダムが決壊し多くの人命が失われたばかりであり、4月から始まる大雨季がどうなるか、心配されます。

ここに掲載しているグラフは、キリマンジャロ山の麓にあるモシの町(タンザニア)の2010年から昨年までの年間降水量を示したものです。2015年には隣国ケニアとは異なり、大変な降雨不足に陥ったことが分かります。

この違いが、両国の間に横たわるキリマンジャロ山の存在ゆえなのかは分かりませんが、また降雨不足にみまわれるのでしょうか?

その一方で、グラフからも明らかなように、昨年の降雨量はこの10年間と比較してもその倍以上降っていることが分かります。この点は、昨年大豪雨でダムの決壊を招くに至ったケニアと状況は同じだと言えます。

こうしたことから、私たちは昨年、キリマンジャロ山にある大型の堰の決壊を防いでいくため、堤防への植林を実施しました。

現地では11月から小雨季シーズンになっていますが、この小雨季にも、ここ10年にはなかった量の雨が降っており、それが1月も続いています。

普段「雨は“baraka ya Mungu”(神の恵み)さ」と言っている村人たちも、さすがに「う〜ん、これはbaraka(恵み)とはちょっと違うかも・・・」と反応が変わってきています。

アフリカでエルニーニョ現象の影響がどう出るのか、そして今年の大雨季がどうなるか、注意深く見守っていく必要があります。

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★事務局ボランティア募集!
当会は週1〜2回、事務局での簡単な作業のお手伝いをして
いただける事務局ボランティアの方を募集しております。
キリマンジャロの話などに身近に触れることができますので、
お時間のある方はぜひお手伝いください!

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