生活改善事業の取り組み状況


 ●2017年    6月 学校給食用大型カマドの設置、頓挫NEW!
            5月 彼女たちの辞書に「あきらめる」の文字はない!?
            4月 コーヒー苗木の接ぎ木研修のフォローアップを実施
            1月 新たな村で改良カマドの普及開始!
                    

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■学校給食用大型カマドの設置、頓挫('17/6)■


給食調理棟

建設途中で工事が止まっているマヌ小学校の給食調理棟


キリマンジャロ山麓キルワ・ブンジョー区にあるマヌ小学校(生徒数308人)では、給食の調理場として使っている小屋が老朽化(下の写真)し、また雨季には水が流れ込みとても不衛生な環境で調理していました。そこで当会では新しい調理場の建設と学校給食用の大型改良カマドの設置を支援することにしていました。

村長、先生方の話し合い マヌ学校の調理小屋

雨季には大量の雨水が流れ込んでいたマヌ小学校の調理小屋
マヌ村村長、マヌ小学校の先生方と話し合いをしているところです


給食用大型カマドの設置は、オリモ、フンブフ、リアタの各小学校に続き、これで3校目となります(ほかに学校用では、教師が使う通常サイズの改良カマドをリャコンビラ、モヲの2小学校に設置済み)。

このマヌ小学校は植林活動にも大変熱心で、標高差が約500mもある丸裸になった急峻な尾根で、20年間地道に植林を続けています。尾根では表土が完全に流されてしまっており、苗木を根付かせるのも難しい現場ですが、いまでは少しずつ森がよみがえりつつあります。

マヌ小学校が植林に取り組んでいる尾根

マヌ小学校が植林に取り組んでいる尾根


このまま順調に森林が再生すれば、その後の育林管理で枝打ちのときなどに得られる枝を、学校での給食調理用に活用することができます。改良カマドの導入も、こうした森林のもたらす利息にあたる資源だけで、必要な量の薪を賄えるようになることを目指していました。

ところが学校側が当初の計画より大きな調理棟を建ててしまったため、途中で資金がショートする事態となってしまいました。もちろん建設は止まっています。ショートした資金の額がそれほど大きくないのは幸いでしたが、当会はマヌ小学校、マヌ村、TEACAとと協議し、不足資金の半分を村側の負担とし、その用意が出来た段階で追加支援を行うことにしました。

現地はいま大雨季であることから、工事の再開は早くても7月中旬か下旬となる見込みです。


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■彼女たちの辞書に「あきらめる」の文字はない!?('17/5)■


ミーティング

養鶏プロジェクトの収入を役立てて建てた家でミーティング中


私たちが長く協力している女性グループの一つにKiranga女性グループがあります。8人のママさんたちのグループで、キリマンジャロ山の東南山麓標高千メートルほどのところにあるコリニジュー村で活動しています。

彼女たちはとにかく常に何か新しいことにチャレンジしているという感じで、「また始めたの!?」といつも驚かされます。もっとも、チャレンジしたものがいつも成功するとは限りません。これまでに彼女たちが取り組んだことを挙げてみると、家畜の共同飼育(牛、豚)、共同菜園、養蜂、キノコ栽培、ドライフルーツ作り、ジュース作り、花卉販売、バニラ栽培などなど。そしてこれらは全部失敗。なにやら屍累々といった感じです。

当会もグループ貯蓄、養鶏プロジェクト、イスの貸し出事業を支援していますが、いやいやとにかく苦労の連続でした。何度協力をやめようと思ったか知れません。彼女たちとの協力活動もかれこれ20年近くになり、何でやめなかったのか、その記憶すらもう定かではないのですが、何度失敗してもチャレンジし続ける姿に希望を見ていたのは確かです。

養鶏プロジェクト

養鶏プロジェクトで飼っているニワトリ


苦労の甲斐あってその後養鶏プロジェクトは大成功を収め、私たちが"鶏御殿"と呼ぶような立派な家まで建てるメンバーまででてきました。そしてその養鶏プロジェクトにもいつの間にやらアヒルが加わり、七面鳥が加わり、彼女たちはプロジェクトの改良に余念がありません。

今回訪ねたら、今度はウサギが何十羽も加わっており・・・。ミーティングを始めたら始めたでそこに何やら不思議な食べ物(お菓子)を出してきて、「イモを加工して作ってみたんだけど、今度これを売って商売しようと思ってるのよ!」と言います。私は「またですか!?」ともう口あんぐり。

ウサギ飼育

新しく始めたウサギ飼育


彼女たちの辞書に「あきらめる」の文字はないようです。時間はかかったけれども諦めずにチャレンジし続ける姿勢が、彼女たちの「今」を築き、「未来」を築いていくのだと思います。私たちの手助けは、きっとそのスパイス程度に過ぎません(ときどきピリリと辛いですが)。

当会も何事もあきらめず、「Polepole but sure(ゆっくりゆっくり、でも確実に)」の理念を大切に持ち続け、これからも一歩一歩活動の歩みを進めていきたいと思います。

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■コーヒー苗木の接ぎ木研修のフォローアップを実施 ('17/4)■


研修後、村で接ぎ木技術のフォローアップ中

研修後、村で接ぎ木技術のフォローアップ中


当会はキリマンジャロコーヒー農家支援の一環として、村で普及を図っているコーヒー耐病性新品種の接ぎ木研修を実施しています。昨年は11月末にTEACAの苗畑担当者、テマ村の村人を対象として研修を実施しましたが、この3月にそのフォローアップを行いました。

接ぎ木研修は山を下りたモシの町にあるコーヒー協同組合(KNCU)のコーヒー苗畑で実施しますが、標高約1,800mにある村とは環境が異なります。研修を受けた村人たちはもうそれで「出来るようになった」と思いがちですが、実際に村に戻ってやってみると、うまくいかないということが往々にしてあります。確実に技術定着をはかるためには、研修後の村でのフォローアップがとても大切です。

また、研修では接ぎ穂や台木の加工に鋭利な刃物を使えますが(手術用のメスを使うこともあります)、村人たちが普段使っているナイフは切れ味が悪く、どうしても接ぎ穂などを傷めてしまいます。それが成功率を下げることになるので、日本から持参したカッターを支給するようにしています。カッターを手にした村人たちはその切れ味に「こりゃすごい!」と目を丸くして驚きます。フォローアップでは、接ぎ木の成功率が80%以上になることを目指します。

一方、接ぎ木したばかりの苗木はほかの苗木と一緒に苗畑で育成することが出来ず、適切な湿度を保つための育成ハウスで管理する必要があります。今回TEACAの苗畑に設置していた接ぎ木苗用の育成ハウスが老朽化したため、その移設も行いました。


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■新たな村で改良カマドの普及開始!('17/1)■


写真1: 改良カマドが普及された村を見学に来た、シンガ村の助役さん(写真左側の女性)。

写真1: 改良カマドが普及された村を見学に来た、シンガ村の助役さん(写真左側の女性)。


当会はキリマンジャロ山のモシ県下にある、森林沿いのすべての村(40村)と協力し、同山で地域主導による持続的森林保全・管理の実現を目指しています。これに伴い、今年度からこれまで植林が手薄であった南西山麓の村に、新たに苗畑の設置を進めていくことにしています。

さらにこれにあわせて、それらの村で改良カマドも今後普及を進めていく予定です。今年度苗畑を立ち上げたのは、キボショ地区にあるシンガ村ですが、さっそく村の助役さんを既にカマドの普及が行われている東山麓の村にお連れし、実際にカマドを見ていただき、また使用している家のママさんたちの意見を聞いてもらいました。

どの家でも「もうこのカマドは手放せないわ!」との意見が出され、また実際にカマドを使って調理もしてもらいました(写真1)。助役さんも女性だったので、薪の消費量の少なさや調理時間の短さが手に取るように分かったようで、また同時に3カ所で煮炊きできる様子に目を丸くして感動していました。

「すぐに我が村で普及してほしい!」と話はトントン拍子で進み、シンガ村でのカマド職人の養成が決定しました。これまでは現地カウンターパートTEACA(Tanzania Environmental Action Association)の職人を派遣していたのですが、今回は、かつてTEACAが養成したロレ村の職人の指導技術のさらなる向上を目指して、彼を講師として派遣することにしました。

シンガ村には研修および初期普及用の資材(レンガ)搬入が開始されたところです(写真2)。新たな村で、完成したカマドを前にまたママさんたちの笑顔に会えるなと思うと、今からとても楽しみです!

写真2: TEACAの車で搬入されるカマド用の資材

写真2: TEACAの車で搬入されるカマド用の資材






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