生活改善事業の取り組み状況


 ●2022年
   9月  マラングーの養蜂グループを訪ねる NEW!
   6月  2022年度は改良カマドをさらに改良予定
   4月  物価高騰が直撃、養鶏
   1月  ハチミツの収穫なるか!?


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■マラングーの養蜂グループを訪ねる ('22/9) ■


手作りの近代養蜂箱を見せてもらっています

手作りの近代養蜂箱を見せてもらっています


私たちは現在キリマンジャロ山の3カ所で養蜂に取り組んでいます。養蜂ではとくに基礎的な技術をしっかり身に着けてもらうこと、山麓の村での管理に適した養蜂箱を開発することに重点を置いて取り組んでいます。

タンザニア政府も最近は産業としての養蜂の有望性に注目して国内での養蜂の拡大に注力しています。これまでキリマンジャロ山の村でも養蜂箱を配布するなどの取り組みがされましたが、残念ながら定着するに至っていません。

村人たちは養蜂箱を置けばハチミツを収穫できるように思ってしまいますが、やはりそう簡単にはいきません。ハチたちの様子を見ながらある程度の管理をしていかないと、コンスタントに採蜜することはできないからです。結局養蜂箱は放置されるだけになり、そのうち朽ちてしまいます。

実践を通して基礎的な技術を身に着けるまでには2,3年かかりますから、それまで根気強くミツバチたちと向き合っていく必要があります。

そうした中で、キリマンジャロ山の登山口としても知られるマラングーにある村で養蜂にチャレンジしている若者がいるという話を耳にしました。すでに2年ほど取り組んでいるということですが、聞き齧った知識を頼りに自分で近代養蜂箱(ラングストロース)まで作ってしまったというので、さっそく訪ねてみました。

お会いしたのはジャクソン・ムトゥイさん。驚いたことにすでに40箱ほども養蜂箱を設置していると言います。案内してもらうと本当に村のあちこちの木に養蜂箱が吊るされています。しかもとんでもない高さに吊るされていて、養蜂箱の上げ下ろしだけでも大変な労力だろうと想像されました。


「ほら、あの木の上の方にも養蜂箱を吊るしてるよ」と説明するムトゥイ氏

「ほら、あの木の上の方にも養蜂箱を吊るしてるよ」と説明するムトゥイ氏


養蜂箱自体も近代養蜂箱がある一方で、伝統的な木をくり抜いたもの、長さ1mほどの立法形に板を組んだもの、果ては壺まで、中が空洞ならなんでもござれくらいいろんなものが吊るされていました。


長方形のものや壺やら、いろいろ木からぶら下がっています

長方形のものや壺やら、いろいろ木からぶら下がっています


写真: 昨年は4リットルほど採蜜できたそうですが、やはり「待ち」のスタイルで、とくに近代養蜂箱であるラングストロースタイプは必要なパーツ(巣礎)が手に入らず、宝の持ち腐れ状態になっていました。またここでも害虫による被害が極めて大きく、その対策が安定的な採蜜量とハチミツの品質確保に欠かせないと感じました。

ラングストロース養蜂箱はタンザニアで一般に導入するには向かないこと、当会で標準とできる養蜂箱を開発中で、完成したらサンプルを支給できること、また合わせて養蜂研修を提供することを伝えると、とても喜んでくれました。

今後彼がマラングーエリアでの養蜂のモデルとなっていけるよう、定期的な訪問と指導を継続していくことにしました。


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  してください 4千円で養蜂箱を1箱設置することができます
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■2022年度は改良カマドをさらに改良予定 ('22/6) ■


これまで普及していた改良カマド

これまで普及していた改良カマド


当会はキリマンジャロ山で森を守るため、直接緑を増やす植林活動、緑を減らさない(=薪消費を減らす)ための改良カマド普及、村人たちの植林意欲喚起のための蜜源樹植林と養蜂に取り組んでいます。

このうち改良カマドは、タンザニアで一般的な三ツ石カマドに比べて薪の消費量を6割以上も削減することができ、村のママさんたちには大人気です。薪消費を減らせるだけでなく、熱効率の良い改良カマドを使うと調理時間も半分くらいに短縮でき、余った時間を他のことに使うことができるようになります。

以前はアリ塚の土と溶岩を使った改良カマドを普及の主力としていましたが、山中では十分な量のアリ塚の土と溶岩を確保ができる場所が限られたことから、現在では基礎にレンガを使用したタイプが主力になっています。

ただレンガは山の外から買ってこなければならず、レンガ代、というよりもそれを村まで運ぶまでの運送費が普及の足かせとなっていました。

そこで今年度から、従来のレンガタイプの改良カマドに対して、レンガの使用量を半分以下にできる新改良カマドを導入していくことにしました。

どこが違うのかというと、カマドの高さが違います。これまでは立姿勢でも調理できるようにカマドの丈を高くしていたのですが、これを現在の三ツ石カマドでの調理がそうであるように、座った姿勢で調理する高さに抑えることにしました。これでレンガの使用量を大幅に減らせるだけでなく、薪を置く焚口から鍋までの距離も縮まるため、さらに熱効率が良くなり、薪消費量もさらに減らすことができます。

新たに普及を予定している改良カマド

新たに普及を予定している改良カマド


良いことづくめのようですが、カマドの構造が変わるため、職人の再研修が必要になります。当会は8月以降にこの研修を実施することにしています。

植林、改良カマド、養蜂は一見するとバラバラの取り組みのように見えます。しかしこの3つは森を守っていくためには切り離すことのできない三位一体の取り組みであり、当会はこれからもキリマンジャロ山における主力活動として取り組んでいきます。


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■物価高騰が直撃、養鶏 ('22/4) ■


養鶏の危機を訴える現地紙

養鶏の危機を訴える現地紙


キリマンジャロ山麓テマ村で実施している養鶏の試験プロジェクトが、タンザニアで続く物価高騰の直撃を受けています。養鶏では小屋建設やヒナの購入を除けば、もっともコストがかかるのは日々の飼料代です。その飼料代が半端ではなく値上がりしています。

各地の養鶏家からも悲鳴に近い声があがっています。上の記事でも飼料代が25%〜50%も値上がりする一方で鶏の販売価格はまったく変わっておらず、このままでは養鶏は成り立たなり、政府による早急な対策、支援が必要との内容が掲載されています。

飼料代の急激な高騰は天候不順による原料作物の不作、耕作に必要な肥料の値上がりに起因していました。しかしここにきてロシアによるウクライナ侵攻がさらに物価を押し上げる懸念が深まっています。

飼料代を含む諸物価の高騰はすぐに落ち着くとは思えず、今回の試験養鶏でも利益を出すのは難しくなってきました。ただ試験養鶏はこのまま続けます。利益確保以外にも、インテンシブな管理による産卵率や産卵期間のデータ取得が、今後の養鶏事業の判断にとても重要となってくるためです。試験養鶏で飼っている鶏たちは丁度産卵を始めたところなので、今後の推移に期待しているところです。

それにしても、飼育費が上がっているのに鶏の売価が変わらないというのは何とも腑に落ちません。こうしたことは市場の需給バランスが崩れていない限り起きないのではないかと思いますが、ここに来て養鶏に参入する者が急激に増えているということなのか、その辺も注意深くウオッチしていかなければならないと思っています。


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■ハチミツの収穫なるか!? ('22/1) ■


キリマンジャロ山の4グループで実施している養蜂プロジェクト。昨年9月にはこれらグループを対象とした養蜂研修を実施し、10月には3グループに新設計の改良養蜂箱10箱を導入しました(残る1グループは従来型の改良養蜂箱)。

新設計の養蜂箱を導入した3グループのうち、2グループはすぐにミツバチが営巣を始め喜んでいたのですが、うち1グループの養蜂箱が12月に野生動物(ハニーバジャー、和名:ミツアナグマ、写真1)に襲撃され、巣をみんな食べられてしまいました。ミツバチも逃げてしまい、その後まだ戻ってきていません。

ハニーバジャー

写真1:ハニーバジャー


営巣を続けている1グループは現在群れを大きく育てることに専念しており、経過は順調です。4月から始まる寒い季節を乗り切れる群れにし、今年中に第1回目の採蜜をしようと張り切っています。

一方、通常型の改良養蜂箱を設置したグループでは蜜源植物の植栽と給餌による効果を実験していますが、こちらは良好な結果を得ています。群れはすでに養蜂箱満杯になるほど大きくなり、3月末には採蜜できるでしょう(写真2)。

ほぼ満群となった養蜂箱

写真2:ほぼ満群となった養蜂箱


タンザニアは昨年小雨季にまったく雨が降らなかったことから、花もめっきり少なく養蜂には非常に厳しい年でした(養蜂に限らず農業や飲み水、発電にまで大きな影響が出ており、今なおその影響が続いています)。1月のここにきてようやくキリマンジャロ山では雨が降り始め、カラカラの埃まみれだったので本当に救われたと思っています。その一方でタイミングずれの雨でもあり、今度はこれがだらだらと続くようだと、山の村ではこれから収穫を迎えるモロコシが腐ってしまいます。喜んだら良いのか心配したらよいのか本当に複雑な心境です。

キリマンジャロ州のムワンガ地域で干ばつのため家畜の牛5,000頭が死んだことを伝える
地元紙Mwananchi Ng’ombe 5,000 wafa kwa ukame Mwanga(2022/1/16、スワヒリ語)
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キリマンジャロ州のムワンガ地域で干ばつのため家畜の牛5,000頭が死んだことを伝える地元紙Mwananchi
Ng’ombe 5,000 wafa kwa ukame Mwanga(Mwananchi、2022/1/16)


4月から始まる大雨季には、蜜源樹植林による“みつばちの森づくり”も始まります。当会はキリマンジャロ山で養蜂が安定的に取り組める環境を、地域の人々とともにつくり上げていく計画です。


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『みつばちの森』づくり をぜひ応援してください!

 100円で1本の蜜源樹の苗木をキリマンジャロ山に植えることができます!

 インターネット募金: 世界遺産キリマンジャロ『みつばちの森』プロジェクト

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