2019年 生活改善事業の活動履歴


 ●2019年
  12月  キリマンジャロ山で続く悲劇
  11月  雨天に苦しむ改良カマド設置
   9月  ロレ村の養蜂グループが頑張っています!
   8月  テマ村診療所、政府登録まであと一息!
   6月  ロレ村での改良カマドの重点設置に向けて
   2月  森林の保全に貢献する改良カマド



■ キリマンジャロ山で続く悲劇 ('19/12) ■


村人が殺された現場を訪れたキリマンジャロ州知事について報じる現地紙「Mtanzania」(2019/12/9電子版)

村人が殺された現場を訪れたキリマンジャロ州知事の
発言を報じる現地紙 「Mtanzania」 (2019/12/9電子版)


いったい世界遺産の山でいつまでこんなことが続くのか。
12月3日、また村人が殺されてしまいました。

国立公園境界近くにいた村人が、国立公園のワーデンによって森(2005年までは国立公園の外にあったバッファゾーンの森)の奥に連れ込まれ、殺されたものです。


■ 殺人に抗議する大勢の村人たち (youtube)

 ・RC Mghwira aingilia kati mgogoro wa wananchi na askari wa hifadhi ya mlima Kilimanjaro.
   → こちら
 ・Kijana AFARIKI hifadhini, ASKARI WAKAMATWA, RPC Atinga na KUONGEA Haya.
   → こちら


キリマンジャロ山では世界遺産の自然を守ることを目的として、2005年、それまで村人たちが利用してきた森 (※) が国立公園に取り込まれました。

 (※) "ハーフマイル・フォレストストリップ"と呼ばれるバッファゾーンの森

森を、自然を守ることは大事です。私たちも村人たちと25年間、森を守るために木を植え続けてきました。

しかし、自然を守ることと同様、そこに暮らしてきた人々が平和に、安心して暮らせることも大事なはずです。ましてやそのために命を奪われることなど、決してあってはならないことです。

当会はこの山で10年以上、人々を苦しめ続けるこの問題、「大事なのは世界遺産の自然なのか」、「人の命なのか」という問題に取り組んできました。

村人たちが生きる糧を得るために一生懸命守ってきた森。その森さえ使うな、入るなというのであれば、代わりの糧を得られるようにしなければなりません。

当会は、「自然」も「人」も守るために全力を尽くします。そのために今後「養蜂」と「みつばちの森づくり」に取り組んでいくことにしています。

ぜひ多くのみなさまに当会の取り組みへのご理解、ご協力をいただければ幸いと存じます。


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・「人」 と「自然」 を守る "みつばちの森" プロジェクト
 「Eファンドレイジング・チャレンジ」 に挑戦しています→ こちら

   世界遺産キリマンジャロ『みつばちの森づくり』 プロジェクト

・ポレポレクラブの会員になる
  →・ネ ッ ト : こちら
    ・郵便振替: 口座番号 00150−7−77254
            加入者名 タンザニア・ポレポレクラブ

・ご寄付 (植林/改良カマド普及/コーヒー農家支援/裁縫教室等)
  → こちら

・収集活動 (使用済切手/書き損じハガキ) で応援する
  → こちら

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■ 雨天に苦しむ改良カマド設置 ('19/11) ■


完成した改良カマド。このあと2週間ほど乾燥させます。

完成した改良カマド。このあと2週間ほど乾燥させます。


キリマンジャロ山で降り続いている雨のために、改良カマドの設置がベタ遅れに遅れています。資材の搬入や土をこねる作業ができないためです。8月に9基設置しましたが、9月以降完全に止まってしまっています。

改良カマド用に集めてきた石

改良カマド用に集めてきた石


一方、設置して欲しいという要望は増えるばかりでほとほと困っています。さりとてお天道様には何とも抗しがたく、恨めしく空を見上げるばかりです。この時期は本来なら大乾季で、村でも土埃が舞う季節なのですが、泥道に足元をすくわれないように注意して歩かなければならない有様。

カマド用の土を準備中。豪雨の影響でなかなか作業ができずにいます

カマド用の土を準備中。豪雨の影響でなかなか作業ができずにいます


こうした天候不順は改良カマドの設置だけでなく、採蜜を控えた養蜂プロジェクトにも影響を及ぼしています。雨のため花を訪れることのできないミツバチたちは、巣にため込んだハチミツを自分たちで消費してしまうためです。

11月のできるだけ早いうちに、少なくともずっと待ってもらっている7世帯には何とかカマドの設置ができるようにと願っています。



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●薪消費を6割以上削減できる 「改良カマド」 普及の普及をぜひご支援ください!
 2,500円でカマド1基を設置することができます。ご寄付は1口100円から可能です!

 ・ネットでのご寄付 → こちら
 ・郵便振替でのご寄付→ 郵便振替口座番号: 00150−7−77254
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 ※ 郵便振替の場合は、備考欄に「改良カマド」とご記入ください。


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■ ロレ村の養蜂グループが頑張っています! ('19/9) ■


養蜂箱に注ぎ込んでいるのは?

写真1: 養蜂箱に注ぎ込んでいるのは?


この夏、キリマンジャロ山にあるロレ村に新たに立ち上げた養蜂グループが頑張っています!養蜂のテキストブックを使用して毎週勉強会を開催しているほか、新しい試みにもどんどんチャレンジしています。先日は自前で給餌器を作成し、ミツバチへの給餌も始めました(写真1:ミツバチに砂糖水をあげているところ。ちゃんと餌をあげないと良い収穫はできないのです!)。

当会は2年ほどをかけて、グループへの基本的な養蜂技術の習得と定着を図っていく予定です。また、現場に合った新たな養蜂技術の導入、スタイルの開発(トップバー養蜂箱の改良や科学的管理と粗放的養蜂の折衷)にも力を入れていきたいと考えています。

安定的なハチミツの収穫を得ていくまでにはまだまだ時間がかかりますが、まずは2年後を目処にきちんと結果を出せるようにし、他の村のお手本となるキリマンジャロ山での養蜂モデルを築いていきたいと思っています。

また、蜜源樹の植林にも力を入れていく必要があるでしょう。木が育ち、花を咲かせるまでに5年、安定した蜜源の確保までに8〜10年はかかりますが、「蜜源の森」をかつての里山の森(バッファゾーン)に育てる計画を、村人たちと話し合うつもりです。



養蜂グループの勉強会の様子

養蜂グループの勉強会の様子



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★当会がキリマンジャロ山で取り組んでいる 「植林」、「改良カマド普及」、「コーヒー農家支援」、「裁縫教室」、「養蜂プロジェクト」 を寄付で応援いただけます(1口100円、郵便振替・クレジットカード)。

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■テマ村診療所、政府登録まであと一息!('19/8)■


診療所用の焼却炉の建設作業

診療所用の焼却炉の建設作業


政府側の見積もりミスから、浸透槽の追加工事が必要となっていたテマ村の新診療所。ようやくその設置が終わり、いよいよ政府登録に向けて県厚生局長と詰めの協議を行いました。

ところが局長は焼却炉と焼却灰廃棄用ピット、予防接種冷却用ガスボンベ設置室、電気の引き込み、書棚、机等の備品を整備せよと言うのでした。あれが終わるとこれ、これが終わると次にまたこれと、何で小出しにせずに初めから言わないのかと、さすがに「そんなことなら支援は打ち切る」と局長に迫りました。診療所はそのグレードに従ってタンザニア国内で規格が統一されているはずで、本来小出しはあり得ません。診療所建設に限らず行政が絡んでくると万事がこの調子で、まったくため息が出ます。

局長には今度が政府登録にあたって間違いなく最後であることを確認し、さらに追加工事が必要となったそれらをどうするか、テアカ、テマ村と話し合いました。村では緊急村会議を開き、再度住民から寄付を募ることにしました。電気は地元選出の国会議員が助けてくれることになり、それでも賄えない部分については追加支援やむなしの判断となりました。

焼却炉用に運び込まれたレンガ

焼却炉用に運び込まれたレンガ


村ではさっそく追加工事が開始され、現在急ピッチで作業が進められています。行政に翻弄され続けた新診療所ですが、これで9月中には登録手続きに移れる見込みです。その後は薬剤搬入、医師、看護婦の派遣と続き、いよいよ診療所として正式にスタートすることになります。

焼却灰廃棄用ピットの設置作業(写真左右とも) 焼却灰廃棄用ピットの設置作業(写真左右とも)

焼却灰廃棄用ピットの設置作業(写真左右とも)



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■ロレ村での改良カマドの重点設置に向けて('19/6)■


養蜂グループと改良カマドの設置について話し合い

養蜂グループと改良カマドの設置について話し合い


当会はこれまでキリマンジャロ山麓の村々で改良カマドの設置に取り組んできましたが、今後は南山麓にあるロレ村で重点的に設置を進めることにしています。普及モデル村を決めることで、改良カマドの設置が地域住民の生活を助け、環境保全に大きな効果をあげることを強力に発信できる拠点としていくためです。

9月末までに新たに13基を設置することにしましたが、その対象世帯としてこれも新たに結成した養蜂グループのメンバーに集まってもらい、設置についての話し合いをしました。

改良カマドは人気が高く設置待ちの状態が続いていますが、今年度からはコストシェアリングを導入し、設置者が設置コストの一部を負担することになっています。その理解をきちんとしてもらうことが大切で、そうでないと設置作業が滞ることになります。

もっともコストシェアリング自体はまったく問題になっておらず相変わらずの設置待ち状態で、それだけ改良カマドに対する期待が大きいといえます。

普及にあたってはいずれ欧米系のNGOなどとも連携して設置を進めることも視野に入れているところです。


ロレ村に設置された改良カマド

ロレ村に設置された改良カマド


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■森林の保全に貢献する改良カマド('19/2)■


ロレ村で普及が進む改良カマド

ロレ村で普及が進む改良カマド


当会はキリマンジャロ山麓で改良カマド(エンザロカマド)の設置を進めていますが、この改良カマドには本当にたくさんのメリットがあります。

まず何と言っても薪の消費量を大幅に削減できること。消費量は現地で一般に使われている三ツ石カマドの半分以下、約6割(!)も削減できてしまいます。そのため森林にかかる圧力を大幅に下げることができます。

次に、調理時間が大幅に短縮できること。一つの焚口に対して3箇所で同時に調理できる改良カマドならではメリットだといえます。

それだけではありません。薪消費の削減は、村の上部にある森まで山道を登り薪を集めてくる女性たちの薪集め労働を大幅に軽減しました。これは調理時間の短縮と相まって、彼女たちに余剰時間を生み出しました。その余剰時間を収入を増やすための他の生産活動や、子ども達のための時間に振り向けることが出来るようになりました。

タンザニアの農村部で一般的な三ツ石カマド

タンザニアの農村部で一般的な三ツ石カマド


さらに燃焼効率が良いためあまり煙が出ず、また回りを土やレンガで覆っているため、幼児がうっかり火に手を突っ込んでしまう心配もなくなりました。

とにかくメリットを挙げだしたらキリがないくらいで、村のママさんたちには大人気です。昨年重点設置を開始したロレ村では要望が殺到してとても追いつきません。

キリマンジャロ山の森は、植林だけでは守れないと考えています。森を増やす取り組みである植林と、森を減らさない取り組みである改良カマドの普及は、切り離すことの出来ない車の両輪です。

ロレ村ではカマド職人をあらたに養成し、要望に応えられるようにしていきたいと考えています。



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