2008年 生活改善事業の活動履歴


  2008年    11月 バナナカードによる多様な協力活動が展開
            7月 2007年度 生活改善事業 活動報告
            6月 小学校への牛乳配布を実施
            2月 コーヒー新品種、種子配布実施



■ バナナカードによる多様な協力活動が展開 ('08/11)■


キマンボさんとバナナカード    村の女性とバナナカード
写真1                            写真2

村の資源と技術を生かした収入向上の取り組みとして、2001年から製作に乗り出した手工芸品"バナナカード"。このバナナカードは、テマ村の出身者であるキマンボさん(写真1)がキリマンジャロ山の麓の町モシに構えた民芸品店「Mbokomu Youth Arts Group」と協力して作っています(タンザニア・ポレポレクラブはデザインを担当)。

これまでバナナカードによる収益は、手工芸品製作のための道具の整備に役立てられていました。しかし2007年度からは、図画工作の授業のないタンザニアの小学校で、子どもたちに手工芸品つくりに触れ、学んでもらう授業の実施にも役立てられはじめました。

そして2008年度には、あらたに2つの支援形態が加わりました。一つ目は、これまでの一般的な卸値をベースに決めていた買取価格に対し、品質、納期が遵守された場合には、さらに12.5%のプレミアを付けて買い取ることを決定しました。バナナカード作りは村の女性たち(写真2)が担当しており、このプレミアはそのままこれまで女性たちが得ていた収入に上乗せされることになります。

二つ目は、住宅展示場のイベント企画会社が、企業のCSR活動として、このバナナカードを使った企画を始めたことです。住宅展示場でエコをテーマとしたイベントを開催し、関心を持って参加していただけたお客様には、このバナナカードが配布されます。バナナカードの買取価格には、タンザニアでの植林のためのご寄付が一緒に組み込まれており、お客様に参加していただけた分だけ、植林活動に寄付がされることになり、それが企業にとっての貢献活動になります。お客様には、バナナカードがそのまま植林協力に繋がったことへの証明とお礼になっています。

バナナカードという一つのアイテムが、ここにきて様々な形での現地協力に繋がり、広がりを持ててきていることは、とても嬉しいことです。今後手工芸品製作に取り組む女性たちをさらにバックアップできるような支援に繋げられないかを、検討しているところです。


生活改善支援 最新報告   このページの先頭へ戻る   トップページへ戻る


■ 2007年度 生活改善事業 活動報告 ('08/07)■


1.改良カマド普及
(1)カマド職人の養成
2007年度は、改良カマドの設置主体を従来のTEACA主導によるものから、徐々に各地域主導によるものへと移す活動に取り組んだ。 そのため、地元でのカマド職人の養成に注力し、キリマンジャロ山麓ではこれまでのテマ村を離れキディア村で、また半乾燥地での普及を促進するため、キリマンジャロ山の東方約50キロに位置する半乾燥地マワンジェニ村で職人の養成を行った。職人の技術指導にあたり、それぞれの村で7基のカマドを設置した。
(2)土製カマドの再試行
改良カマド普及のネックとなっている、セメントプラスタリングによる設置コストの低減を図るため、山岳部では調達困難な焼成煉瓦用の土を使わないカマドの試作に再度取り組んだ。これは地元で手に入る普通の土に草を鋤込む方法をとるものであったが、残念ながら良い結果を得るには至らなかった。

2.野菜省水農法
省水農法は現地で"スクマウィキ"と呼ばれる緑葉野菜を、麻袋等の袋(高さ120cm、口径60cm)を使って集約的に栽培する方法。 改良カマドと合わせ、半乾燥地での普及を図るため、マワンジェニ村で村の女性たち30名を対象として設置技術の指導とセミナーを開催した。省水農法に対する女性たちの関心は非常に高く、質問も多く出された。一方、学校への設置としては初となったリアタ小学校では、2回の野菜収穫ができたものの、学校の休み期間中に放牧の牛が進入し、食べられてしまった。食害防止用にトゲのある灌木で囲っておいたが、敢えなく突破されてしまった。

3.小学校への牛乳配布
ナティロ診療所への薬剤支援が一段落したため、子どもたちの栄養改善を目的として新たに小学校での牛乳配布に取り組んだ。 実施したのはキリマンジャロ山麓にあるオリモ小学校(全校生徒300名)。週2回、昼食時間に、全校生徒を対象に配布を実施した。 これは最近の諸物価の高騰からくる生活苦、コーヒー栽培による収入の減少などから、各家庭から持ってくることになっている学校給食用のメイズやマハラゲ(豆)を提供できない家庭が増えており、給食への影響が出ていることへの対策として実施を決定したもの。


生活改善支援 最新報告   このページの先頭へ戻る   トップページへ戻る


■ 小学校への牛乳配布を実施 ('08/06) ■


      学校に配布されている牛乳     お昼に牛乳を飲んでいるオリモ小学校の子どもたち
タンザニア・ポレポレクラブでは、村人の健康、保健分野での支援事業として、キリマンジャロ山麓テマ村のナティロ診療所に対する薬剤支援及び施設改修、水洗トイレ建設などに取り組んできた。

これまでの支援により、診療所の充実にある程度目処がついてきたため、さらに村人の健康面での取り組みとして、小学校児童に対する牛乳配布に取り組むこととした。対象とするのは同じテマ村にあるオリモ小学校(生徒数300名)。

村ではこれまで現金収入の柱であったコーヒー栽培を、価格低迷から多くの村人たちが放棄した結果、生活が苦しくなる村人たちが増えている。学校給食は親からのメイズ(白トウモロコシ)や豆の物納によって支えられている面があるが、最近それが出来ない親が見られるようになった。村人たちの集会でも、このままでは給食に使う豆の量を減らさざるを得ないなどが、議論されるようになってきている。

この背景には、ここ数年の天候不順でメイズが不作であることも響いており、作況が回復すれば状況は緩和の方向に向かう可能性もある。

しかし当面の間、子どもたちの栄養面での不足を補うため、牛乳配布に取り組むことを決定した。メイズの配布も考えられるが、かえって学校へ物納しなくて良いという親の考えを助長してしまう可能性があり、現段階ではすべきではないと判断した。

またこの牛乳配布事業は、オリモ小学校から山をくだり、10kmほど離れたところにあるキリスト教会が、牛乳精製の事業を始めたことから可能となったものである。

牛乳は週2回、お昼の時間に全校生徒に配布されているが、子どもたちには学校に来る楽しみの一つとなっている。継続事業とするかどうかは、メイズの作況などを考慮しながら判断することとしている。


生活改善支援 最新報告   このページの先頭へ戻る   トップページへ戻る


■ コーヒー新品種、種子配布実施 ('08/2) ■


現地カウンターパートTEACAは村の経済復興をかけてコーヒー新品種苗木の量産、普及に取り組んでいる。新品種苗木は母樹園造成と、親木からの挿し木による苗木育成というプロセスにより仕立てている。

現在年産1,000本の体制でのぞんでいるが、多くのコーヒー農家に配布するにはまだまだとても足りない。そこで、タンザニアコーヒー研究所(Tanzania Coffee Research Center(TaCRI))の協力を得て、新品種の種子を調達し、コーヒー農家への配布を実施した。

下の写真は、TEACAから配布された種子を大事そうに植え付けているアルーシャ州のムボレレ苗畑グループのメンバー。今回はこの種子配布と合わせ、苗畑で育てられた200本あまりの新品種苗木の配布も行った。


TEACAから配布された種子を播く苗畑グループのメンバー
TEACAから配布された種子を播く苗畑グループのメンバー



生活改善支援 最新報告   このページの先頭へ戻る   トップページへ戻る

※当サイトに掲載している、記事、写真等の無断転用を禁止します。
Copyright(C)2001 タンザニア・ポレポレクラブ All Rights Reserved.