2006年 生活改善事業の活動履歴


 2006年  11月 野菜省水農法収穫&コーヒーセミナー実施
          6月 野菜省水農法 再開
         1月 魚のつかみ取り大会!?
   


◆野菜省水農法収穫&コーヒーセミナー実施('06/11) ◆


<野菜省水農法> 雨量回復し、収穫実施

 ヒモ近郊の半乾燥地で実施している野菜省水農法であるが、昨年はあまりの乾燥の厳しさに播種すら出来なかったが、今大雨期に備え播種していた分は、その後の降雨に支えられ、順調に生育、すでに2回の収穫が実施できた。
 今年は昨年見送った庇陰用のシェードの設置、さらに近郊の小学校への拡大展開を図る予定である。


<コーヒー栽培農家支援> コーヒー新品種、セミナー実施

 ついに発根に成功し、苗木生産が開始されたキリマンジャロコーヒー耐病性新品種。いよいよコーヒー生産農家グループ"KIWAKABO"メンバーへの苗木配布が始まるが、それに先立って、タンザニアのコーヒー研究機関であるTaCRI(Tanzania Coffee Research Institute)から専門家を招き、KIWAKABOメンバーに対する植栽、栽培管理に関するセミナーとフィールドワークを実施した。
 その後、現在53名いるKIWAKABOメンバーに対し、1人5本ずつ、計265本の新品種苗木を無償配布した。

 コーヒー畑に植えられた新品種苗木が、実を付け始めるまでに約3年、生産ベースに乗るにはさらに2年を要し、5年後のことになる。


セミナーの様子

植栽、栽培管理に関するセミナーの様子



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◆野菜省水農法 再開 ('06/6) ◆


昨年から今年前半にかけて、タンザニアはひどい降雨不足に悩まされた。この降雨不足によって、現地のプロジェクトも少なからぬ影響を被った。小雨期にはどの苗畑グループもまったく植林が出来ず、自立のための苗木販売専用苗畑であるダルエスサラーム苗畑では、何とか持ちこたえてきたチークの苗木が一気に1万本近く枯れてしまった。過去最高の育苗ペースを維持してきただけに、極めて残念な結果となった。

半乾燥地のプロジェクトでは、ほぼすべての活動が停止に追い込まれた。水がなければ苗木は育てられない。それより何より、生きていくための水を確保しなければならない。5月のニュースレターにも書いたことだが、「大雨期に雨が降らなければ"Njaa(飢え)"が来る」と、村人たちはその到来を固唾を飲んで見守っていた。

その大雨期がやってきた。降るか降らないか心配されたが、幸いなことに、いまのところそこそこ降ってくれている。まさに天の恵みだ。半乾燥地の活動も、この雨で何とか息を吹き返した。現地で取り組んでいる活動の一つに、「野菜省水農法」がある。これは現地で"スクマウィキ"と呼ばれている緑葉野菜を、麻袋等の袋(高さ120cm、口径60cm)を使って集約栽培する方法である。(本文下写真参照)

同農法は、集約栽培でもともと水の必要量が少ない(限られた水を効率的に使える)こと、また水の蒸発散を抑えられることから、十分な水の確保が出来ない半乾燥地で野菜の入手を可能とするための栽培方法である。ところが昨年はあまりに厳しい水不足のため、栽培どころかついに種を蒔くことすら出来なかった。

それがここに来ての雨で、やっと再開の運びとなった。この日は苗床で本葉が出るところまで育てたスクマウィキの苗を、省水農法用の麻袋に植え付けた。順調にいけば2ヶ月弱で毎日野菜を収穫できるようになる。乾燥地で緑葉野菜は何よりありがたい貴重なものだ。このまま順調に推移してくれることを、村人と同じような気持ちで祈っている。


野菜省水農法。野菜の植え付け

半乾燥地での野菜省水農法。スクマウィキの幼児苗を植え付ける



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◆魚のつかみ取り大会!? ('06/1) ◆


 先月の事務局日誌で、現地カウンターパートTEACAの事務所建設のことについて触れた。この事務所建設にあたって、苗畑や養蜂プロジェクトなどの一部も移転が必要になってきている。

 先日はこのうち養魚池の移設に取りかかった。移設といっても養魚池を運ぶことは出来ないので、事務所近くに新しく養魚池を造成することになる。そしてこれまでの養魚池は干し上げることにした。

 さて、池を干し上げるにあたって魚をどうするか?もちろん収入向上の一つとして取り組んでいるプロジェクトなので販売するのが普通だが、今回は最後ということで子どもたちに解放し、日本流にいえば"魚のつかみ取り大会"とすることにした。

 日本では小さな清流でもなにかしら魚が棲んでいるものだが、タンザニアでは案外山の中を流れる川でも魚がいなかったりする。海辺や湖の近くに住んでいる人たちなら別だが、内陸部に暮らしている人々にとって魚とは薫製や唐揚げにされているものなのであって、決してピチピチとしたナマモノではない。ましてや生きて泳いでいるものとなると、まず見たことがない。

 養魚池ができたいまでこそ、村の大人たちはもう珍しがることもなくなったが、子どもたちにとってはまだまだ"未知の生き物"である。魚のことになると、キラキラした目が一層輝き出す。養魚池が出来た当時は、学校中の子どもが授業をほっぽりだして魚を見に来てしまい、それは大変だったことが昨日のことのように思い出される。

 養魚池の水を落としたその日、集まった子どもたちは我先にと池に飛び込むと、ワーワーギャーギャーとそれは大騒ぎして魚を追いかけ回していた。魚を捕まえると逃げられないようにしっかり両手でつかんでは持ち上げ、自慢げに見せびらかしている。捕まれた魚(テラピア)は身動きも出来ず、ただ口をパクパクさせるばかりである。その魚たちも、もう子どもたちのお腹の中だ。

現在2月の完成を目指して、新しい養魚池の造成が進められている。

養魚池と子供たち

養魚池の魚を捕る子どもたち


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