ニュースレター第42号抜粋記事
第42号 トップページより抜粋 (2013/5)
 
Umba stone



        
   
(写真左) かつて“Mbokomuの人々の心のよりどころ”と言われていたUmba stone。「これが?」というほど小さい。(矢印が指し示す石がUmba stone)
(写真右) 今やほとんどの人に知られることもなく、道端に半ば埋もれている。(写真○印部)


        
村には“Rukonistone”と呼ばれる岩もある。こちらは写真の通り、身の丈ほどもある大きさ。上部に溜 まった水を体につけると、特定の病気が治ったと言われている。



 タンザニア・ポレポレクラブでは、ここ数年現地調査のたびに、森や村(テマ村)の中に残る古の知恵や伝統について調べている。今回はそんな中で、村にあるいわれのある石、岩についての調査を行った。

 もっとも「いわれのある」といっても、実際のところ、すでに多くの村人たちにはその存在すら忘れ去られているのが現状で、探すのはどうしてどうして、なかなか大変である。

ここでご紹介するのは、“Umba stone”という石である。この石は、元々はキリマンジャロ山の東南に位置するUsambara山塊からやってきたUmbo民族が、自分たちの移動ルートの道々に据え付けていったようである。日本の漬け物石を一回り大きくしたくらいのような大きさで、先が尖った形をしているのが特徴である。この石がどういう訳か、その後私たちの活動地であるテマ村を含むMbokomu地域では、“Mbokomuの人々の精神の象徴”として扱われるようになった。

 漬け物石ほどの大きさなので、掘り上げて動かすことも容易な筈なのだが、なぜか「どんなに掘っても決して動かすことの出来ない石」と言い伝えられている。実際、かつてキリマンジャロ山に暮らすチャガ民族同士が争っていた頃、Moshi地域の一派がこのMbokomu地域を攻めた際、敵の精神たるこの石を引っこ抜こうとしたらしいが、努力もむなしく失敗したらしい。  そんな貴重な石の筈なのだが、今では知る人もほとんどなく、村の道端に半ば放置されている。一緒に石を捜してくれた村人が、「そんな大切な石があったなんて。何とかして守らなければ・・・」と言っていたが、当会では今後も、こうした伝統、文化を見つめ直す作業を、村の人たちと続けていくつもりである。


〔No.42 その他の内容〕

 ● 新たな森林管理の仕組み作り、動き出す

 ● 活動の現場から
 ・植林活動
 (1.枝打ち作業の終わった植林地の様子
 2.白山商工会がTEACAの活動現場を視察)

 ・生活改善(改良カマド、最終形の完成)

 ・活動の自立
 (1.グループ積み立て目標額突破/
 2.キランガ女性グループの養鶏事業大きく躍進)

 ・その他
 (1.伝統溜池の拡張支援を決定/
 2.オリモ小学校への文具支援等/
 3.TEACAにバイクを支援)

 ●【RAFIKIプロジェクト】 2013年2月現地渡航報告



 
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