ニュースレター第25号抜粋記事
第25号 トップページより抜粋(2006/05)
 
“Njaa”(飢え)

















(写真左)干魃のため死んだシマウマ(ケニア)
(同右)雨が降れば今度は鉄砲水


 東アフリカの2カ国、ケニア、マラウィが干魃の影響に苦しんでいることを、既にご存知の方もおられると思う。その干魃の影響が、タンザニアでも出始めている。

 ケニア、マラウィほどではないにしろ、タンザニアでも2003年以来、3年連続して十分な量の雨が降っていない。キリマンジャロ山麓の町、モシの昨年の雨量は、この100年間(!)ない記録的な小雨であった(戦争等により、雨量データのない年もあり)。

 村でも給水パイプラインの水が涸れるなど、生活への影響が出ているが、雨量不足による食料価格の高騰が、現地の人々の生活を直撃している。東アフリカの主要作物であり、主食ウガリの原料であるメイズ(白トウモロコシ)を例にとると、降雨不足が始まった年、2003年1月時点で100kg当たり11,500シリングであったものが、3年後の2006年1月には36,000シリングと、3倍以上もの価格に跳ね上がっている。3年間でお米の値段が3倍以上に値上がった時のことを考えてみて欲しい。豊かと言われる日本でさえ、生活への打撃は避けられない。というより、政府が倒れるだろう。しかもこうした価格高騰は、主食だけに留まらず、広く他の食料にも及んでいる。

 タンザニアにとってそれでも救いだったのは、先の2国に比べて少ないながらもまだ雨が降ったこと、近隣国からの輸入、そしてWFPなど国際機関による食料援助の手が差し伸べられ、それが必要な場所に届いたからだ(キリマンジャロでも、この援助を既に受けている村がある)。

 タンザニアが平和な国であることも、必要な物が必要な場所に届く重要な要素となっている。紛争を抱えている国では、援助物資を速やかに届けることも、それを必要としている人の元に確実に届けることも、非常に困難なものとなる。

 しかし、2006年4月から始まる大雨期に雨が降らなければ、タンザニアの状況も一気に苦しくなるだろう。村人たちは言う。「そのときは"Njaa"(飢え)だ」。

 雨期の予兆はすでに始まっている。"このまま本降りを迎えて欲しい"。そう誰もが願っている。

〔No.25 その他の内容〕

 ●オピニオン 〜『キリマンジャロをもう少し知る山歩き』〜

 ●TEACAの車両修理が無事完了しました!!

 ●〜プロジェクトの現場から〜 取り組み状況報告

 ●TEACA活動日誌

 ●関連ニュース・スクラップ
  「ケニア干ばつ深刻」ほか

 ●キリマンジャロ州モシ県 降雨 最新情報



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