ミニニュースレター71号抜粋記事
『 Habari gani?』 第71号 より抜粋 (2015/4)

大雨季がやってきた!

日本の季節といえば春夏秋冬、気温の変化が季節の移り変わりの一番の目安になっていると思います。それではタンザニアでは何が季節を分けているかというと、これはもう「雨が降るか」、「降らないか」、これにつきます。

とは言っても、日本でも沖縄では春一番がなかったり、北海道では梅雨がなかったりと、同じ国の中でも気象や気候は一括りで語ることは出来ないように、国土面積が日本の2.5倍もあるタンザニアではいわんやの状況といえます。たとえばタンザニアで雨季というと良く3月〜5月が大雨季、11月〜12月が小雨季と言われますが、これは赤道近くの同国北部や海岸地域のことで、赤道から離れる中部や西部地域などでは雨季は12月〜4月の1回だけになります。

しかしどちらのパターンにしろ、村人たちがこの雨季を首を長〜くして待っていることだけは間違いありません。とくに私たちが活動しているキリマンジャロ山周辺では、11月〜12月の小雨季に昔のようには十分な雨が降らなくなってからすでに久しく、村人たちは誰しも3月から始まる大雨季を待ちに待っています。

またこの大雨季が始まる前というのは、それまで雨が降っていないですから当然辺りはカラッカラに乾いているのですが、たちの悪いことに、この大雨季前の季節になると、季節の変わり目の強風がとにかくビュンビュン吹きまくります。この風が土埃を巻き上げて、それはひどいものです。30分も外にいると頭にも服にも土埃が積もって、洗濯したばかりの服を着ているときなどは、もう泣けてきます。


  
大雨季に入る前の晴れた日(左)と大雨季を迎えた日(右) 



私の知る多くの村人たちは、「おまえな、大雨季の雨ってのは毎年3月15日に降り始めるもんさ」と言います。なぜ「15日」と日にち指定なのかおかしくて仕方ないのですが、まあ彼らにしてみれば「中旬」くらいのつもりで言っているのでしょう。ところがその雨が15日を過ぎても降らないと、今度は「ヘンだ、おかしい」と言い出す人が出てきます。しかしこれは笑ってはいけません。当の本人は本気で心配して言っているからです。いつ主食のモロコシの種を蒔くか、あるいはすでに雨を見越して種を蒔いてしまった村人たちにとっては、一家の生活がかかったまさに冗談にならない事だからです。

その雨、今年は若干遅れて20日に降り始めました。それまで晴天だった空をあれよあれよという間に真っ黒な雲が覆い始めたかと思うと、次の瞬間にはもうバケツをひっくり返したような大豪雨が地面を叩きつけるように降りはじめした。屋根から滝のように流れ落ちる雨水を手に「やった!」と小躍りしたのも束の間、建物(TEACAの事務所)の中からもなぜか同じように聞こえる滝の音??ゲゲッ、雨漏り!!しかも本当に滝。。。気温もそれまで30度ほどあったのが一気に急降下し20度ほどに。肌寒さを感じるくらいです。そして雷。バリバリッ、バリバリッとそこらじゅうで鳴り響いている感じです。キリマンジャロ山の村では、日本ではいまや死語の「地震、雷、火事、親父」は結構生きていると思ったりするのですが(地震はあまりないので別ですが)、なんせ家に避雷針がないので特にパソコンなど使っているとかなり怖いです。「落ちたらパソコン壊れるな・・・いやそれより自分の命を心配すべきか??」。実際近くで雷が光ると本当にパソコンからビリッ!ときますから、キーボードに触れているのが怖くなります。

大雨季の大豪雨といっても皆さんにはなかなかピンとこないと思いますが、日本の大型台風並み、といえば何となく想像ができるのではないでしょうか。人が吹き飛ばされるような超大型台風ほどではありませんが、傘などまるで役に立たない土砂降りはままあります。夜間から朝方にかけて降り、昼は一旦やむことが多いのですが、一日中、あるいは2、3日ぶっ通しで降り続けることもあります。

村では種まきにいそしむ村人たちの姿を多く見かけるようになります。一通り畑への種まきを終えたTEACAの苗畑担当のムゴンジャ氏は私の顔を見るなり、「いや〜やっとこれで一安心、心配事が一つ減った気分。ずっと頭が種まきのことで一杯だったから」といって笑っています。その気持ち、農家でない私にも分かるような気がします。どうかこのまま雨が順調に降り続いてくれますようにと願わずにはいられません。

この大雨季を境に気温はぐっと下がり、朝晩は吐く息も白くなるような季節を迎えます。そして植林はいよいよ本格シーズンを迎えます。苗畑には植えられるのを待つばかりになった苗木たちが一杯に広がっています。


(藤沢)




  〔No.71 その他の内容〕

 ● Rafikiプロジェクト各取り組みの進捗報告
 ● モザンビークの幼稚園事情
 ● 森の本とカルタで知る村と森の自慢 〜Okananga〜
 ● インターンの「ここが知りたい!」 〜養蜂編 第九回〜
 ● ポレポレ伝言板


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