ミニニュースレター67号抜粋記事
『 Habari gani?』 第67号 より抜粋 (2014/6)

チャガのことわざ紹介A

 1920年代にモシ地方の弁務官を務めたチャールズ・ダンダス氏による著書、『KILIMANJARO AND ITS PEOPLE』に掲載されているチャガ民族のことわざをご紹介する連載の2回目です。


Manya ulalya kuwo cha ishu lya mbegha kuwi.
(ナイフのようにどちらの側をもてなしてはならない。)


 チャガの人々が肉を切るために使うナイフは両刃だそうです。このことわざは人づきあいをナイフに例えています。もし自分の友人と折り合いの悪い人と親しくしようとするとどうなるでしょうか。それぞれから不信感を抱かれ、決して良いことはないでしょう。このような付き合い方で双方を傷付けずに仲良くなることはできないというように、八方美人を戒めることわざのようです。


Wori wo punga nyi unanga.
(牡牛は蹴って報いる。)


 テマ村を訪問した時も各ご家庭の牛舎で乳牛が飼育されていたのを見ましたが、村の人々にとって牛乳は健康を支える貴重な栄養源です。このように牛は人に豊かな恩恵を与えてくれますが、その牛を可愛がり餌を与え、世話をする女性は蹴られてしまうことがあります。このことわざは、親が世話をしてくれることに対して強情な態度や失礼な態度で応える親不孝者の子どもを叱るときに使われるそうです。日本のことわざで言うところの「恩を仇で返す」または「後足で砂をかける」に近い意味かもしれません。反対に良い子は、牛が牛乳という恩恵をもたらしてくれるように、家庭に幸福をもたらしてくれるということを伝えたいようです。

(写真)TEACA副代表ムチャロ氏宅の牛舎




Ikorwi lyekemina kilahu pfo.
(カタツムリは畑を荒らすことができない。)


 夏の暑い時期にはカタツムリが涼を求めてバナナ畑の中で木陰を探すそうです。バナナ畑は、カタツムリに暑さから逃れる場所を提供しますが、そのことで畑がだめになるということはありません。人もバナナ畑と同じように躊躇することなく、困難に直面している他者を助けるべきであるという教えを込めたことわざです。

(事務局インターン 宇田)




  〔No.67 その他の内容〕

     ● 「住民参加」を通して考える、農村開発に向けた観光への取り組み
          〜タンザニアの2村を事例に〜
     ● インターンの「ここが知りたい!」 〜養蜂編 第五回〜
     ● 森のカルタで知る、村と森の自慢 〜Alizeti Pori〜
     ● ポレポレ伝言板


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