ミニニュースレター60号抜粋記事
『 Habari gani?』 第60号 より抜粋 (2013/4)

観光から見る、アフリカ大陸で一番小さな国、ガンビア(2)

以下の文は、Habari Gani No.59  からの続きになります。


 Bumsters(注1)はなにも女性客のみをターゲットにしている訳ではありません。
ガイドや行商人と称して男性客にも近づいてきます。特に一生懸命働いているという様子でもなく、街中やビーチをぶらつき、観光客がいれば手当たり次第に声をかけ、タクシーやツアーの斡旋、街の案内や買い物の手伝いなどを通して収入を得ているようです。ガンビアは人口の8割がイスラム教徒と言われていますが、夜になるとクラブに大勢のBumstersが集まり、観光客と共にお酒を飲み明かしています。

 しかしながら、こういった状況は、発展途上国にある観光地であれば比較的頻繁に目にする光景でしょう。タンザニアを例に取れば、程度の差はありますが、ザンジバルのウングジャ島が少し似た状況にあるのかもしれません。 ザンジバルは言わずと知れたムスリムの国ですが、観光客の集まるウングジャ島のストーンタウンには、アルコールを出す飲食店や深夜大音量で音楽をかけるクラブも少なくありません。そういったところには、観光客の姿はもちろんのこと、ザンジバル人の若者の姿も見受けられます。一方で、街から離れると様子は変わり、のどかな農村地帯が広がります。また、同じザンジバルでも、観光開発の進んだウングジャ島とそうでないペンバ島ではやはり街の雰囲気は大分変わってきます。

 もちろん、それはガンビアも同じで、そこにあるのはビーチリゾートだけではありません。地方に行けば、西アフリカらしいどこかのんびりとした農村と、そこでゆったりと暮らす人々の生活を垣間見ることができます。また、豊かな自然も残り、国の中央を流れるガンビア川には、未だに野生のカバやクロコダイルが生息しています。伝統音楽や舞踊も素晴らしく、特にコラという伝統楽器を使った、ガンビアに古くから伝わる物語の弾き語りは、観る人に大きな感動を与えます。


ガンビアの伝統舞踊 コラによる弾き語り
                ガンビアの伝統舞踊                コラによる弾き語り               

 ガンビアでは近年、現在のビーチリゾートに偏った観光を多様化させるため、地方のツーリズム開発を進めています。また、イギリスの援助実施機関DFIDの支援の元、Bumstersの更生プログラムを導入する等、観光の軌道修正を行っています。まだまだ課題は多くあると思いますが、ガンビアの持つ豊かな文化、伝統、自然、人々の暮らしを保ちつつ、どのように観光を取り入れていくか、今後の取り組みがとても気になります。

 ガンビア川
                                 ガンビア川               

(注1)ガンビアの首都バンジュールにおいて、ビーチやプール、バーやクラブ、あるいは道端で、白人女性とガンビア人男性のカップルが交際するにあたり金品の授与が多くの場合行われている。そして、これを生業とするガンビア人男性はBumsters(英語で浮浪者や物乞いといったことを意味する「Bum」に由来する造語)と呼ばれ、その増加がある種の社会問題となっている。
(Habari Gani Vol.59より)




(文責:元事務局アルバイト 石原)




  〔No.60 その他の内容〕

     ● アメリカの思い出      : ボストンのNPO研修で学んだこと
     ● 事務局のあれこれ     : インターンメンバー紹介
     ● ポレポレ伝言板


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