Loliondo〜Miracle cure〜 |
![]() タンザニア北部、ンゴロンゴロ動物保護区のさらに北、ほとんどケニアとの国境付近まで行ったところにLoliondoという地域がある。北部の都市アルーシャから、超が付くほどの悪路を550kmも進んでいかなければならない、いわば僻地である。現在、タンザニア中から、毎日、何万という人々・何千台という車が、この場所を目指して押し寄せているそうだ。タンザニアでは、ほぼ毎日と言って良い程、この話が新聞紙面に載り、人々が話題にしている。 ここへ来る人々の目当ては一つ。この地域に住む、元牧師のAmbilikile Mwasapileさんが処方する、ほとんどどんな病気にでも効くという薬だ。糖尿病や高血圧、ガンやエイズといった病気までも、木の根から抽出した薬をコップ一杯飲むだけで、治してしまうということなのだそうだ。そして、その薬がなんとたったの500シリング(約30円)で売られているというから驚きだ。確かに地方に行けば、どの農村にも、踊りやおまじないを元に治療をする呪術医が数多くいるし、信頼されている。 しかし、もちろん西洋医学も浸透しているので、私の知る呪術医でさえ、「私の薬でマラリアは治せるが、エイズは治せない。そういった患者さんには大きな病院へ行ってもらっている」と話していた。エイズが簡単に治らないことはみんな知っている。 〔No.52 その他の内容〕 ● 青年海外協力隊カメルーン派遣隊員 : たなかさとしの現地活動リポートE ● 菜園コーナー : 新しい試みに着手 ● 手工芸品プロジェクト : 現地Foyeniでの発注ミーティング ● ポレポレ伝言板 |