ダルエスに暮らす〜ラマダン、始まる〜 |
イスラム教徒(ムスリム)にとって神聖な月、ラマダン。今年のラマダンが8月22日より始まりました。期間は30日間。それまで、ムスリムは日の出から日没まで一切の飲食を禁じられます。日没後は、18時30分に断食明けの食事をとり、その後21時、夜中の3時と食事をとります。 ムスリムはお昼休みを取らないので、その分退社時間が他の人達より早くなるのが一般的のようです。彼らは食事のとれる18時30分を目指して夕方一斉に帰宅します。そのため、ダルエスの交通渋滞は、いつにもましてひどくなります。 このラマダン、妊婦や病気の人などは断食を免除されます。しかし、そうではなくても断食をせずに隠れて食事をしている人々もいます。他の国のことは知りませんが、タンザニアが宗教に寛容だからでしょうか?普段の生活で、ビールを飲むムスリムもいれば、タバコを吸うムスリムもいます。豚肉を食べる人には会ったことはありませんが、どうでしょう…。当地で豚肉は Kitimoto(熱い椅子)と呼ばれています。語源は、「座っている椅子が熱くなるくらい、豚肉は食べたいけど食べられないから」だそうです(真偽の程は不明)。 私には、ムスリムとクリスチャンのハーフの友人がいます。彼は一応ムスリムですが、お酒もタバコも大好きです。でも宗教的な理由から、禁酒・禁煙をする時があるようなので、今は断食の最中かもしれません。また彼のように、異なる宗教の親を持つ子供は、ある年齢に達する時に、どちらの宗教を選択するか決めなければならないそうです。 (文責:在タンザニア、元事務局アルバイト 石原)
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