2016年 自立支援事業の活動履歴


 ●2016年   12月  TEACAとポーランドNGOの連携
            9月  KIHACONEにもついに事務所が!
            6月  養蜂箱の盗難防止柵の設置完了
             4月  養蜂箱が盗まれた!



■TEACAとポーランドNGOの連携 ('16/12)■


現地カウンターパートであるTEACA(Tanzania Environmental Action Association)は、ポーランドのNGO・PEAEF(Poland East Africa Economic Foundation)との連携事業を開始しています。

この連携事業は、作物残滓や製材で発生するおがくず等を原料にして炭を製造する代替燃料プロジェクトです。この代替燃料により、地域住民の森林資源への依存の程度を軽減し、またTEACAは炭の販売により収入を得ていくことが出来ます。

TEACAの事務所敷地では、炭製造のための施設建設が急ピッチで進められ、先月はこのプロジェクトを資金支援しているポーランド政府から、在ケニア大使館一等書記官が訪れ、施設の引き渡し式典に参加されました。

式典で挨拶する在ケニア・ポーランド大使館一等書記官

(写真1)式典で挨拶する在ケニア・ポーランド大使館一等書記官

TEACAの事務所敷地に建設中の炭製造用の建物

(写真2)TEACAの事務所敷地に建設中の炭製造用の建物

この炭製造プロジェクトはキリマンジャロ州のモシ県とロンボ県で実施されており、来年はさらにシーハ県まで拡大される予定です。それぞれの県で小学校20校を選定し、これらの学校でも炭の製造ができるよう、機器と専用の調理用ストーブを提供し、セミナーを実施しています。

この事業のためのポーランド側の支援は2年間となっており、その後はTEACAおよびそれぞれの地域で運営を担っていくことになります。持続的な取り組みとしていくためには、さらにモニタリングとプロジェクトの評価期間をとらないといけないと思うのですが、当会でも関心を持ってプロジェクトの実施状況を見守っていきたいと思っています。


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■KIHACONEにもついに事務所が! ('16/9)■


地域主導による森林管理を目指してキリマンジャロ山の森林に沿う40村が立ち上げた地域代表組織KIHACONE(Kilimanjaro Half-mile forest strip Conservation Network)ですが、悩みの種は事務所がないことでした。

KIHACONEはキリマンジャロ山の森林保全に関わる組織としては、いまやTEACA(Tanzania Environmental Action Association)と双璧をなす存在となっており、政府からも一目置かれるようになっています。当然政府や国際機関、多くの村からの連絡や問い合わせも多いのですが、いかんせん事務所がなく、電話やインターネットカフェを使ってのメールのやり取り、もしくは直接会うといった方法で対応するしかありませんでした。ミーティングも毎週のように開いているのですが、町で場所を探して肩身の狭い思いをして実施しているのが実情でした。(写真1)

事務所のないKIHACONE、青空会議中

(写真1)事務所のないKIHACONE、青空会議中


しかしさすがに事務所がないと信用にも関わる状況となってきており、資料の管理も困難となってきたため今回の予算会議で「とにかく事務所を何とかしないと・・・」という話になりました。とはいうものの資金もなく、口では言い出したものの、みんな沈黙するしかありませんでした。そこに助け船を出してくれたのがTEACAでした。「いまTEACAのレンタハウス(写真2)に空きがあるから、そこを使えばいい」と申し出てくれたのです。

TEACAの運営するレンタハウス

(写真2)TEACAの運営するレンタハウス


レンタハウスはTEACAの自己資金調達源として重要な役割を担っていますが、資金のないKIHACONEに貸し出せば家賃収入は見込めません。それでも事務所のないKIHACONEの窮状を見ての申し出でした。TEACAのリーダーはよく"KIHACONE ni mtoto wa TEACA"(スワヒリ語で「KIHACONEはTEACAの子どもなのだ」)と言っています。一つ一つの村に地域がまとまる必要性を説いてまわり、何年もかけて今のKIHACONEを築き上げてきたのはまさにTEACAです。彼らの言葉に嘘はありません。子どもを見守る親心、そんな気もします。

KIHACONEが喜んだのは言うまでもありません。町から多少離れた場所にあるため頻繁に会議を開くには不便もあると思えますが、資料の散逸も非常に懸念されはじめていただけに、しっかりした事務所を持てることの安心感は何物にも代えられないものがありました。

事務所を持てば持ったで、その運営ノウハウが必要になります。日常の体系的な業務管理や資料、データの保管・整理等、機材や設備といったハード面以上に、そうしたソフト面での指導を最初から徹底していくことが大切となってきます。当会はKIHACONEが事務所を持ったことでこれまで以上に力を発揮していけるよう、事務所運営といったソフト面でも指導に力を尽くしていきたいと思っています。


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■養蜂箱の盗難防止柵の設置完了('16/6)■


前回ご報告したTEACAの事務所周りで実施している養蜂プロジェクト(ハリナシバチ)において、設置した養蜂箱の盗難が最近相次いだことから、その防止対策を実施しました。

この対策は養蜂箱を一カ所に集約し、柵で囲った棚に設置するものです。もともと養蜂の集約化とそのための種の設置というプランはあったのですが、はからずも盗難という別の要因によって実現の運びとなりました。養蜂箱は日本円換算でも1万円ほどする高価なもので、盗難は本当に大打撃となっていただけに、これでようやく一安心といえます。

棚網設置前   棚網設置後

棚網設置前        →        棚網設置後



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■養蜂箱が盗まれた!('16/4)■


金網をどう設置するか、相談しているTEACAのリーダーたち

金網をどう設置するか、相談しているTEACAのリーダーたち


TEACAは昨年、10カ村に100箱の改良養蜂箱を配布しました。現地でハチミツは貴重な健康食品であり、体調を崩したときなどに「嘗めるといいよ」といって大事そうに出される薬でもあります。村人たちはけっして生活余力があるわけではありませんが、それでもそんなハチミツに対する需要は高く、1リットルのハチミツでお米が10kg以上も買える高値で取引されています。

当然養蜂に対する地域住民の関心は高いのですが、収穫は危険でもあるため、養蜂に対するしっかした知識とある程度の装備が必要になります。また養蜂箱自体も高価(改良養蜂箱だと公務員の最低月給の半分以上)なため、やはり誰でもすぐに養蜂を出来るというわけではありません。しかし一般に巣箱と蜜源を結ぶ片道2kmほどがミツバチの飛翔距離であることを考えると、身近な環境を健全に保っておくことで可能となる養蜂の持っている可能性は大きいと言えるでしょう。

さらにTEACAが飼っている針のないハリナシバチは収穫時に刺されることもなく、またそのミツは薬効が高いことから、一般的なミツバチのハチミツよりずっと高価に取引されています。TEACAは安定収入確保のためにもこのハリナシバチ養蜂を拡大していきたいのですが、群れがなかなか手に入らず、足踏みしている状態です。

ところがそんな折、TEACA事務所の軒下に吊していたそのハリナシバチの養蜂箱が3箱も盗まれてしまったのです。夜は夜警がいるため、土日の昼間、事務所に誰もいない時を狙って盗んだようです。ミツバチなら盗むといっても刺されるので容易ではありませんが、おとなしいハリナシバチはその気になれば簡単に盗めてしまいます。そうはいってもこれまで盗まれるようなことはなかったのですが・・・。

残っている養蜂箱を守るため、TEACAはやむなく養蜂箱を吊している軒下を金網で覆うことにしました。何年もかかって少しずつ増やしてきただけに今回の出来事はショックでした。「これも養蜂の持つ可能性のゆえ・・・か」とポツリと言ったTEACAリーダーの言葉が耳に残っています。


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