2009年 自立支援事業の活動履歴


   2009年  10月 女性苗畑グループの自立に向けて
           5月 小規模苗畑グループによるグループ積み立て
           2月 イスの貸し出し事業を始める
         


■ 女性苗畑グループの自立に向けて ('09/10)■


各地の苗畑グループの自立を目指して、2007年から導入したグループ貯蓄。すべてのメンバーが毎月少額ずつ、グループのために積み立てるというこの新しい仕組み。多くの試行錯誤を繰り返しながら、その仕組みをしっかり理解して貰うまでに、実に2年を要した。

   
Kiranga女性グループのメンバーたち   女性グループへの授与式の模様


このグループ貯蓄には幾つかのキーワードがある。それは上記にある通り、「すべてのメンバーが」、「毎月」、「定額を」、「グループのために」の4つである。これらを確実に実行し継続できることは、それがそのままそのグループの自立に向けた意志、メンバーの結束力、目的達成に向けた実行力、そしてリーダーの統率力を示しているといえ、グループの能力評価に一定の判断基準を供するものだといえる。

この積み立てプログラムのもう一つの特徴は、その完全な達成が山羊銀行プログラムと、TEACAによる積立額の50%に相当する額の貯蓄上積支援とセットになっていることである。双方ともグループ貯蓄のインセンティブとなるものであり、またグループの自立という目的に向けたメンバーの自助努力を、TEACAがさらに側面支援するものである。

そしてこの1年間TEACAの指導のもと、グループ積み立てを着実に実施してきたKidia、kirangaの2つの女性苗畑グループに対して、50%の貯蓄上積支援と山羊銀行(女性グループとの話し合いで、初年度は速効性の高い養鶏プログラムへの変更が行われた)の授与式が行われた。

グループの自立に向けて大きな一歩が踏み出された。


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■ 小規模苗畑グループによるグループ積み立て ('09/05) ■


積み立て


TEACAはタンザニアの3つの州(ダルエスサラーム州、キリマンジャロ州、アルーシャ州)で10カ所の苗畑グループの植林活動に協力している。それぞれの苗畑グループに対して必要な種子や植林道具の支援を行うとともに、定期的にグループを訪問し、育苗や植林に関する技術指導およびグループの活動上の問題点等に対してアドバイスを行っている。

TEACAはこれらの支援や取り組みを通して、各地域に苗畑グループの育成を図り、地域の人々の手による植林活動を定着させるべく努力を続けてきている。

これまでは植林活動そのものに重点を置いた取り組みが中心であったといえる。一方、これに対して、苗畑グループの活動の持続性確保(とくに資金面での自立)を目指して、2007年度よりグループ積み立てという、新たな課題に着手した(小学校苗畑など、村の公的機関は積み立ての対象外としており、実際に積み立てをしているのは全10グループ中5グループである)。

2007年度は積み立てに対する合意形成と導入に漕ぎ着く段階までで終わったため、本格実施は2008年度からとなった。掲載している写真は、キリマンジャロ州にあるキディア女性グループの積み立て記録であるが、実施1年を経過して、積み立てに対する理解が十分得られたかといえば、まだまだそうでもない。積み立てを確実に行っているのは、5グループ中2グループだからだ。

合意形成は図られたとはいえ、実際にお金を持ち寄り、積み立てるというのは、意思表示としての「合意」とはまた別問題ということだと理解している。今後のTEACAの協力や支援は、自立に向けた実態としての意思表示として、グループ積み立てを前提としている。積み立てをしなければ協力の継続は原則として得られなくなる。また、このグループ積み立ては、積み立てが将来グループメンバーの生活改善に繋がっていくような仕組み(ヤギ銀行)もあわせ持っている。

それにも関わらず積み立てが確実に行われないことは、この取り組みにまだ何かが欠けていることを示している。それは将来の約束に対する不安なのだと考えている。自立も生活改善も、積み立てを行ったその場で実現するものではない。TEACAの協力を得られなくなる痛手はあるにしても、グループ全体のために身銭を切ることの意味や不安が、払拭されていないということだろう。

この問題を解決する一番の処方は、約束を現実のものとする、すなわちそれを実証し、示していくということである。いくつかのグループは一時的に脱落するかも知れない。しかし根気よく積み立てを続けるグループが、積み立てによる成果を示せるようになった時、まわりのグループに対する大きな説得力を持つようになる。

2009年度は、こうした粘り強く積み立てを続けるグループとの協議を続けながら、さらなるグループ積み立ての改善を図っていく。早ければ2009年度中にも、ヤギ銀行の仕組みによる1頭目の子ヤギを手にできるグループが出てくるだろう。決して急ぐつもりはないが、確実に結果に結びつけられるよう、じっくりフォローしていくつもりである。


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■ イスの貸し出し事業を始める ('09/02) ■
                                   

 
TEACA事務所に搬入された、貸し出し用のイス


TEACAの自立をはかるための小規模収入事業として、新たにイスの貸し出し事業を始めた。タンザニアでは結婚やお葬式など冠婚葬祭時には、多くの親類縁者、近隣者、友人などを家に招くのだが、いかんせんいつもイスが足りなくなる。そこで苦労してあちこちから借りてくることになるのだが、そのイスをストックしておいて貸し出そうというもの。

 それほど大きな収入に結びつくわけではないが、結構コンスタントな需要がある。TEACAは村人を集めての集会などでイスが必要になる機会も多く、自分たちの必要を満たしつつ一石二鳥をねらった取り組みといえる。

「自立していくためには、自分たちでできることは何でもやっていかないと」とは、このアイデアの発案者であるTEACAリーダーのムチャロ氏の言。


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